東京・足立区にある居酒屋の「注意書き」が、インターネット上で話題となっている。「めちゃめちゃお客さんを選ぶ店です」「(嫌な客は)アバヨ!F●●KYOU!!」などと物々しい言葉を並べているのだ。なぜ強硬姿勢を示しているのか、店主を取材した。「お客様は神様だと思ってる人にはとても良い」店は、東武スカイツリーライン五反野駅から徒歩10分ほどにある「居酒屋ガツン!」だ。座席数30席ほどのこじんまりしたお店で、生ビール(中ジョッキ)180円、しらすおろし220円、みそモツ煮390円とリーズナブルな価格が特徴。ウリは、300円を支払えば(1)飲み物の持ち込みが可(2)グラス、氷、水、ソーダの無料提供(3)ほかの客が持ち込んで置いていったボトルが飲める――といったサービスだ。ただ、今回注目を集めているのは、店内に貼りだされた注意書き。以下全文(原文ママ)。「居酒屋ガツンは!は『めちゃめちゃお客さんを選ぶ店』です」「STAFFが『この人』嫌だな~」と思ったら強制的にお会計をお出しします」「お会計を出されたら速やかに精算し二度と来ないでください」「アバヨ!F●●KYOU!!」とあるツイッターユーザーが2018年4月15日、この注意書きを紹介すると、2万6000リツイート(拡散、17日現在)と大きな反響を呼び、「お客様は神様だと思ってる人にはとても良いですね」「客にも最低限のルールは必要良いシステムですわ」「スタイルはとてもいいと思うけど最後の文章は要らんのでは」「好みの問題ではあるが、俺はイヤだ」などと賛否両論あがった。「居酒屋」ではなく「社交場」強気のメッセージを掲出している理由は何か。店主の寺本昌司さんは16日、J-CASTトレンドの取材にこう話す。「楽しい空間を作りたいからです。価値観が違う人たちがわかり合うことは難しいと考えているので、お店の一体感を生み出すために価値観の合う方を選ばせて頂いています。そして、価値観の合わない人達を一つの空間にまとめる事のマイナスコストはかなり大きいと思うので、再来店をお断りしています」注意書きとともに掲出されている案内文でも、店を「居酒屋」ではなく、コミュニケーションを目的とした「社交場」と定義。「楽しい空間作りに悪影響を及ぼすと判断」したため実際に退店を命じた例もあったという。ツイッター上で、賛否含めてユーザーの目を引いている点については、「お店を知ってもらえるきっかけになって良かったと思っています。否定される方は、たぶん合わない方なので、ぜひ他のお店で楽しまれることをオススメします」と呼びかけた。
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