2024年 4月 26日 (金)

若者ほど他人の視線が「ストレス」「怖い」 背景に「現実世界で自信持てない」

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デジタル世界に新たな自分像を作っている

   「友達と仲良くなるにはどんなコミュニケーションツールを使うか?」という問いに対しては、全世代の多くが「直接対面で話す」と回答。また10代、20代は男女とも約3割が「LINEなどのメッセージアプリ」と答えたが、逆に40代、50代の男女は少なく、最多でも12.6%(40代女性)と若い世代の約3分の1に留まった。

   コミュニケーション上のデジタルツール使用と視線耐性は、どう関連しているのか。政治学や恋愛学のテーマに沿った調査や研究などを行う、早稲田大学国際教養学部の森川友義教授はこの研究に対して、こうコメントしている。

「ネット・SNSの利用の当たり前化で、若者はデジタル世界に新たな自分像を作っています。その自分像は盛りすぎ写真やインスタ映え、多数のSNSアカウント所有で形づくる自分の理想形です。承認欲求を満たすため、ネット・SNS利用は増加し、『デジタルの自分が本当の自分』となってしまうケースもあります」

   また森川教授は、現実世界において外見や内面に自信を持てないことにより、特に若者の間に生じてきているのが視線耐性の低下だと指摘し、視線耐性の高さ・低さを決める要因に、以下の3点を挙げている。

・ デジタル依存度(=デジタルメディア接触時間)
・ 対人経験度(=人と話す経験値)
・ 自信(=持って生まれた自信と成功経験の積み重ねによる自信)

   さらに視線耐性の低下対策についても触れ、「リアルとデジタルとのギャップを埋める」「リアルの自分に磨きをかける」ための行動を奨励した。

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