2019年 12月 11日 (水)

RADWIMPSの新作
「第二の成人アルバム」

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NHK「18祭」の影響

   12月12日に出た新作アルバム「ANTI ANTI GENERATION」は、「君の名は」の主題歌「前前前世」が収められアルバムチャート一位になった前作「人間開花」以来二年ぶり。前作は、ドラマーの山口智史が持病の療養で活動休止する中で作られたもので、インタビューでは「第二のデビューアルバムのようなものだと思う」と話していた。

   前作以降、二度のアリーナツアー、アジアツアーを経ての新作の印象は「より自由になった」だった。それでいて瑞々しく、逞しい。

   そういうアルバムになった要因の一つに野田洋次郎は筆者が担当しているラジオ番組FM NACK5の「J-POP TALKIN'」のインタビューでNHKで放送されたドキュメンタリー番組「18祭」をあげた。

   「18祭」は、RADWIMPSと全国から集まった1000人の18歳が一夜限りの供宴をするという番組。自分にとっての「夢」をアピールした動画制作に始まりたった一回だけの共演まで1000人の18歳の喜怒哀楽を追ったドキュメンタリー。中にはひきこもりで外に出られない18歳が、練習する過程で出会った仲間に心を開いてゆくという様子も収められていた。

   番組の課題曲として制作されたのがアルバム「ANTI ANTI GENERATION」の中の「万歳千唱」。その時の1000人の合唱も使われている。野田洋次郎は予定になかった「正解」も書き下ろして一緒に歌っている。アルバムには、そのバージョンが丸ごと収録されている。野田洋次郎はその時のことをこう言った。

「『万歳千唱』は企画を頂いた時に書いて、『正解』は、VTRとか動画を見せて頂いてから書きました。自分では18歳ってついこの間だと思ってましたけど、彼ら彼女らを見てるとあの頃のことはごっそり忘れてると思った。あの当時の、将来は見えなくて俺は何者なんだという、なんとも言えない感覚が呼び覚まされました」

タケ×モリ プロフィール

タケは田家秀樹(たけ・ひでき)。音楽評論家、ノンフィクション作家。「ステージを観てないアーティストの評論はしない」を原則とし、40年以上、J-POPシーンを取材し続けている。69年、タウン誌のはしり「新宿プレイマップ」(新都心新宿PR委員会)創刊に参画。「セイ!ヤング」(文化放送)などの音楽番組、若者番組の放送作家、若者雑誌編集長を経て現職。著書に「読むJ-POP・1945~2004」(朝日文庫)などアーテイスト関連、音楽史など多数。「FM NACK5」「FM COCOLO」「TOKYO FM」などで音楽番組パーソナリテイ。放送作家としては「イムジン河2001」(NACK5)で民間放送連盟賞最優秀賞受賞、受賞作多数。ホームページは、http://takehideki.jimdo.com
モリは友人で同じくJ-POPに詳しい。

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