2019年 8月 18日 (日)

BEGIN、「うたの日コンサート」
三世代8000人のマルシャショーラ

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客席もステージもない寛ぎのフェス

   BEGINのここ数年のコンサートに欠かせないのが、"マルシャショーラ"というメドレーである。ブラジルのサンバの母体になったというダンス"マルシャ"を"しようよ"という造語。延々途切れることのないビートにのってBEGINのヒット曲や昭和歌謡の名曲が歌われてゆく。前半・後半に分かれた計23曲。最後は加山雄三も加わった「サライ」だった。

   全出演者約500名、芝生の上の観客は約8000人。家族連れの多さも通常の夏フェスとは違う。"おじいおばあ"と呼ばれる年代も多い。三世代が当たり前であり、誰もが楽しそうだ。立ち上がって気の向くままに指笛を鳴らしカチャーシーと呼ばれる沖縄の踊りを踊っているお年寄りもいる。

   ウクレレオールスターズやサンバダンサー宮城姉妹、琉球祭太鼓、嘉手納町長も交えて約1時間に及んだ「マルシャショーラ」の足踏みダンスの歩数は去年の7000歩を上回る8300歩と発表され、会場が歓喜とともにどよめいている。

   それは心温まる光景だった。

   日本に夏フェスが定着して約20年。70年代のように教育委員会が中高生の参加を禁止したりという時代ではなくなっている。

   でも、客席の年代の広さ、そして、思い思いの楽しみ方。客席もステージもない。こんなに会場中が屈託なく寛いでいるフェスはここだけではないだろうか。

   ビジネスでもプロモーションで数合わせでもない。音楽のジャンルにもこだわらない。それでも確かなテーマは流れており、誰もが同じ思いで参加している。

   それが未来のフェスの形なのではないだろうか。来年はBEGINデビュー30周年。「うたの日」も20回目を迎える。

(タケ)

タケ×モリ プロフィール

タケは田家秀樹(たけ・ひでき)。音楽評論家、ノンフィクション作家。「ステージを観てないアーティストの評論はしない」を原則とし、40年以上、J-POPシーンを取材し続けている。69年、タウン誌のはしり「新宿プレイマップ」(新都心新宿PR委員会)創刊に参画。「セイ!ヤング」(文化放送)などの音楽番組、若者番組の放送作家、若者雑誌編集長を経て現職。著書に「読むJ-POP・1945~2004」(朝日文庫)などアーテイスト関連、音楽史など多数。「FM NACK5」「FM COCOLO」「TOKYO FM」などで音楽番組パーソナリテイ。放送作家としては「イムジン河2001」(NACK5)で民間放送連盟賞最優秀賞受賞、受賞作多数。ホームページは、http://takehideki.jimdo.com
モリは友人で同じくJ-POPに詳しい。

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