ラグビー女子屈指のスピードスター 堤ほの花が東京五輪で躍動する【特集・目指せ!東京2020】

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   きょうからちょうど1年後の2020年7月24日、東京オリンピックの開会式が行われる。J-CASTトレンドでは東京五輪・パラリンピック本番まで、各種競技のアスリートや、過去の大会出場経験者を、直撃インタビューなどを通じて取り上げていく。

   第1回は、7人制ラグビー女子日本代表・堤ほの花選手だ。19年7月に行われた第30回ユニバーシアード夏季競技大会では、金メダルを獲得したチームの原動力となった。(インタビュアー:石井紘人@targma_fbrj)

  • 引き締まった表情でラグビーボールを手にする堤選手
    引き締まった表情でラグビーボールを手にする堤選手
  • インタビュー中は穏やかな表情で受け答えした
    インタビュー中は穏やかな表情で受け答えした
  • 引き締まった表情でラグビーボールを手にする堤選手
  • インタビュー中は穏やかな表情で受け答えした

「高校2~3年生からは五輪は目標になっていました」

   ―堤さんの五輪に対する印象を教えてください。

 皆さん、好きなスポーツがあると思います。でも、五輪は全てのスポーツに注目したくなる、応援したくなる、世界中が一つになるような大会だなと感じています。

   ―では、東京五輪に対する思いはありますか。

 小さい頃はスポーツ少女というよりも、絵を描いたり、本を読むのが好きだったのですが、父親が体育教師ということもあり、常に自宅でスポーツが流れていました (笑)。それもあって、五輪に対する憧れは持っていました。「五輪に出るぞ』と意識をし始めたのは、高校1年生の時にユースアカデミーに呼んで頂いて、そこで自分の力の無さに気付きながらも、もっと上を目指したいという気持ちになった時ですね。高校2~3年生からは五輪は目標になっていました。東京五輪は、ゴールでもあるし通過点でもあります。そこで得るものもあると思うので、吸収して次の人生に繋げていきたい。目標はメダルを獲ることです。

   ―東京五輪までの1年間、どのようにプレーのレベルを上げようと考えていますか。

 単純なスピードだけでは、世界で通用しません。私より速い選手もいますし。なので、仲間とのコンビネーションを使って、良い状況でパスを受ける。その連携の部分と、さらにパスを受けた後に自分のスピードをどのように生かすのかに磨きをかけたいと思っています。
今の日本代表は、ボールと人が動き続けるラグビーというのを掲げています。体力は重要になってくるので、フィジカルレベルもあげて、ラグビー的なスキルも高めていきたいです。

激しいコンタクトとスピード感が魅力的

   ―堤さんたちの世代は『黄金世代』と呼ばれていますが、自分たちの代で歴史を作るという思いはありますか?

 私達の世代はスタッフの方々には「自由な学年」と言われていて(笑)、互いに凄く主張しますし、常に自分たちの色を忘れていないというか。表現が難しい世代です(笑)。
歴史を作るというよりも、女子ラグビーが有名になったのは先輩たちのおかげで、色々な方々の苦労があったと思います。私達は恵まれていると感じていますし、私達が活躍することで、より良い環境を下の世代に繋げられればと考えています。

   ―最後に7人制ラグビーの魅力を教えてください。

 15人制は、激しいコンタクトや戦術的要素などマニアックな魅力があります。7人制は、とにかくスピーディーです。もしかすると、見やすいかもしれないですね。色々な選手のプレーが短時間で見られるというのが凄く魅力的だと思います。あと、試合会場も、お祭りみたいで、コスプレしたりだとか、お酒飲んで皆でワイワイしたりとかも魅力だと思うので、ぜひ会場に足を運んで応援して頂ければと思います。

文:石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。
著作に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)、プロデュース作品に久保竜彦が出演した『弾丸シュートを蹴る方法』(JVD)がある。
『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』の版元でもある。

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