何でも1円、あなたは何を購入しますか――博報堂は2019年7月24日に雑誌『広告』をリニューアル創刊したことを記念して、同誌ウェブサイト上に「1円ショップ」をオープンした。目玉商品は、雑誌『広告』のリニューアル創刊号。全680ページもある分厚いものだが、これがたったの1円。24語をピックアップした国語辞典も販売全部で11商品が販売されている。主なものは以下の通り。・「あきたこまちひと口分」(内容量2グラム)・「わりばし1食分」(材質アスペン)・「つまようじ1日分」(天然木、3本セット)・「トイレットペーパーひと拭き分」(長さ75センチ、2枚重ね)・「たいへんよくできました」(紙製のシール、1回分)中でも風変わりな特注品は「国語辞典全24語」。学研の『現代新国語辞典改訂第六版』から24語をピックアップした。この辞書には約7万7000語が収録されており、価格が3240円。したがって、1円あたり約24語というわけで、学研プラスと凸版印刷の協力を得て制作した。『広告』リニューアル創刊号の特集は「価値」。「日本の最小通貨である1円を通して、身の回りにあるものの価値について思いを巡らせていただければ」、というのが「1円ショップ」の狙いだ。「国語辞典全24語」でも「価値」に関連した24語を抜粋したという。「1円ショップ」は商品が売り切れ次第終了の予定。『広告』は1948年に広告文化の創造と発展を目的に創刊された雑誌。数年に一度、編集長の交代とともに全体テーマや装丁、編集体制の一新をしており、今回は博報堂のクリエイティブチーム「monom(モノム)」を率いるクリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀さんが新しく編集長になったことによる。創刊記念のトークイベントなども予定している。『広告』は全国の書店でも発売している。
記事に戻る