2021年 1月 18日 (月)

「過剰適応」のあなたへ 名越康文さんが授ける最強の「対抗呪文」

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空気を読みすぎる社会

   「過剰適応」について、名越さん自身が解説した文章を「女性自身」のネット版で見つけた。投稿は昨年11月、概略は以下の通りである。

〈日本人の2~3割が該当するとされる。まわりの顔色(環境)が気になり、それに合わせようとするあまり、自分を押し殺してしまうこと。幼少期に、親と無条件の信頼関係を築けなかった、あるいは思春期のトラウマから立ち直れないなど、別の理由があることが多い。長く続くと、リラックスをつかさどる副交感神経のパワーがなくなり、心身の緊張から解放されなくなり、自身をさらに追い詰めてしまう。私は大丈夫と決めつけず、息苦しいと感じたら自分を気にかけ、ケアを始めてほしい〉

   私もその傾向があるので分かるが、「良い子」を演じ続けるのは疲れるものだ。学校なら友だち関係、社会人なら日々の職場生活や自身の評価にも関わるので、不用意に「素」を晒すわけにもいかない。自然と定まった「キャラ」に沿って振る舞うほうが楽なのだ。

   しかし、外面と内面とのズレは次第に精神を蝕み、やがては心身の不調を自覚するに至る。男性より、社会的制約が多い女性に発症が多いらしい。

   みんなが空気を読みすぎる、と言われるこの社会(時代)である。大切なのは周囲の評判より自己の充実感や達成感...これに気づくのは早い方がいい。ふだんサービス過剰のあなた、時には「自分ファースト」やっちゃいましょう。

冨永 格

冨永格(とみなが・ただし)
コラムニスト。1956年、静岡生まれ。朝日新聞で経済部デスク、ブリュッセル支局長、パリ支局長などを歴任、2007年から6年間「天声人語」を担当した。欧州駐在の特別編集委員を経て退職。朝日カルチャーセンター「文章教室」の監修講師を務める。趣味は料理と街歩き、スポーツカーの運転。6速MTのやんちゃロータス乗り。

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