2020年 7月 10日 (金)

正しい知識で適切ながん治療 塩野義製薬「医療用麻薬」セミナーを実施

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   塩野義製薬は2019年9月20日、医療用麻薬に関するセミナー「がん患者さんの痛みをとるために医療用麻薬について理解しておくこと 適正にご使用いただくために」を都内で開催した。

   同社が8月30日~9月3日の期間に実施した意識調査で、医療用麻薬について正しく理解されていない現状が明らかになった。医療用麻薬についての正確な情報を広め、適正な使用について啓発することがセミナーの目的だ。

   当事者団体である「愛媛がんサポートおれんじの会」理事長の松本陽子氏、星薬科大学薬物依存研究室特任教授・名誉教授の鈴木勉氏、洛和会丸太町病院院長の細川豊史氏が登壇し、講演とパネルディスカッションを行った。

  • パネルディスカッションの様子(左から松本氏、鈴木氏、細川氏)
    パネルディスカッションの様子(左から松本氏、鈴木氏、細川氏)
  • 星薬科大学薬物依存研究室特任教授・名誉教授の鈴木勉氏
    星薬科大学薬物依存研究室特任教授・名誉教授の鈴木勉氏
  • 「愛媛がんサポートおれんじの会」理事長の松本陽子氏
    「愛媛がんサポートおれんじの会」理事長の松本陽子氏
  • パネルディスカッションの様子(左から松本氏、鈴木氏、細川氏)
  • 星薬科大学薬物依存研究室特任教授・名誉教授の鈴木勉氏
  • 「愛媛がんサポートおれんじの会」理事長の松本陽子氏

がん患者も「医療用麻薬」を誤解

   鈴木氏によると、「医療用麻薬」は、日本ではがんの痛みの治療に広く使用されている。国家の審査を受け、医薬品として製造・販売されており、適正に使用すれば有効かつ安全で、がん患者にとっては必要不可欠な薬だという。

   2017年に内閣府が概要を発表した「がん対策に関する世論調査」では、「医療用麻薬についてどのような印象を持っているか」(複数回答可)に、半数以上の人が「正しく使用すればがんの痛みに効果的だと思う」(52.9%)、「正しく使用すれば安全だと思う」(52.7%)と答えている。一方で、「最後の手段だと思う」(31.5%)、「だんだん効かなくなると思う」(29.1%)という回答も一定数有り、啓発が必要だと鈴木氏は説明した。

   塩野義製薬の意識調査(がん患者500人、一般500人から有効回答)でも、医療用麻薬に対して誤ったイメージを持っている人がいることがわかる。

   「医療用麻薬とはモルヒネに代表されるがんの痛みを和らげる薬です」と説明した上で、「がんで痛みを感じることになったとき、医師に勧められれば、医療用麻薬を使用したいと思うか」に、がん患者の28.6%、一般の37.0%が「使いたくない」「どちらかと言えば使いたくない」と答えた。

   その理由は「最後の手段だと思うから」(がん患者59.4%、一般48.1%、)「一旦使用し始めたら、止められなくなると思うから」(がん患者26.6%、一般25.7%)などが多く、中には「『麻薬』という言葉が含まれている為、怖いから」(がん患者18.2%、一般16.8%)「精神的におかしくなると思うから」(がん患者9.1%、一般11.9%)と考える人もいる。

   一般的に、大麻や覚せい剤、幻覚剤などの違法薬物を「麻薬」と呼ぶことが多いが、「医療用麻薬」とは全く異なるものであり、「医療用麻薬」の適正使用についての教育を行う必要がある、と鈴木氏は話した。

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