2021年 3月 2日 (火)

割り切れない問題を別の視点で考える「内山哲学」の魅力

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小さな集団と多様な精神の習慣

   18世紀に王制が打倒され市民社会が誕生した。それが通過点だとすれば、未来の目標は何なのか。20世紀初頭の社会学者マッキーヴァは、「コミュニティ」を著し、自分たちが共有する世界をもつという感覚がシェアされる集団がコミュニティであり、それは普遍的なものだと主張した。この動きは現在ではローカリズムとも呼ばれている。単純な地域主義ではなく、関係性のネットワークが地域外とも結ばれる世界。

   19世紀の米国社会を研究したフランスのトクヴィルが、当時の米市民社会を強権的で全体主義的なものとみていたのも同様の問題意識からだった。「開拓の精神」で労働を頼りに財産と地位を目指すという精神の習慣に危うさを感じていたのである。彼が理想としたのは、いくつかの小さな集団に個人が所属し、互いに矛盾する精神の習慣の間の折り合いをつける知恵を身につけていくこと。それが社会の健全性を生むのだと。いまの日本で、都会でも、いなかでも、SNSも利用してそうした動きが出てきているのは良いことなのだろう。

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