2021年 3月 7日 (日)

まずは鬼ごっこ 西村則康さんが受験家族に説く、算数好きになる魔法

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親子の期待を裏切らない

   ちなみに私、冨永は算数(数学)が大好きだった。答えはひとつという潔さ、そこにたどり着くまでの道のりがいくつもある柔軟さ。裏道に迷い込んでも、力業で頑張ればゴールできることもある。あえて分析すれば、そんなところに惹かれたのだと思う。

   とはいえ、算数でつまずき、そのまま数学嫌いになる人もまた多い。だからこそ受験誌や子育て誌でこの科目に特化した企画が成立するわけだ。プレジデントファミリーの冬号は、なんと4年連続で算数「克服」特集である。

   今号の「きみへの手紙」では、西村さんのほかに有名大学の数学者2人が算数に親しむための心構えを易しく説いている。その中で西村さんの強みは、やはり生身の読者親子を現場で知っていることだろう。ニンジンの実例だけでなく、文章にも子どもと笑顔でやりとりしているようなリズムがある。

   終盤に至る優しさがあるからこそ、末尾にたたみかける「...なさい」の語尾も生きてくる。通読した読者は、上から目線や強圧ではなく、得も言われぬ頼りがいを感じるはずだ。

   この種の短文で最も重要なのは、筆者と読者の信頼関係だ。西村さんの場合、筆者紹介がなくてもこの世界では知られたカリスマである。だから、そのつもりで読み始めた親子の信頼と期待を裏切らない展開が求められる。で、実際そうなっている。

冨永 格

冨永格(とみなが・ただし)
コラムニスト。1956年、静岡生まれ。朝日新聞で経済部デスク、ブリュッセル支局長、パリ支局長などを歴任、2007年から6年間「天声人語」を担当した。欧州駐在の特別編集委員を経て退職。朝日カルチャーセンター「文章教室」の監修講師を務める。趣味は料理と街歩き、スポーツカーの運転。6速MTのやんちゃロータス乗り。

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