2024年 4月 27日 (土)

新型肺炎の潜伏期間「最長24日」 呼吸器疾患の権威・鐘南山氏の「衝撃」論文

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初期対応のスピードが分けた明暗

3:症状と潜伏期

   発熱(87.9%)、咳(67.7%)が最も典型的な症状。ただし病院での最初の診察時に発熱していた人は43.8%しかいなかった。下痢(3.7%)とおう吐(5.0%)は少ない。

   患者の25.2%は高血圧などの基礎疾患が認められた。

   潜伏期間は平均3.0日。最短は0日、最長24日だった。

4.その他

   入院時に肺のCT(コンピューター断層撮影)検査を受けた840人の患者のうち、肺炎の症状があったのは76.4%だった。また、患者の82.1%はリンパ細胞の減少が、36.2%は血小板の減少が認められた。また、33.7%の患者に白血球細胞の減少が認められた。

   入院時の症状として一番多かったのは肺炎(79.1%)で、急性呼吸系疾患(3.37%)、ショック(1.00%)だった。

   また、中国各地の致死状況について、「広東省では患者は多く出たが、早期隔離、早期診断の予防が効果を発揮し、死者が少なく済んだ」と考察、初期対応がその後に大きな影響を与えることが示唆されている。広東省では2月10日15時現在、感染者は1151人に上っているが、死者は1人にとどまっている。一方で武漢市は、感染者1万6902人に対し死者681人だ。

   鐘南山氏は2月9日までの中国メディアの取材に対し、「新型肺炎の致死率は、季節性インフルエンザよりは高いが、SARSよりはかなり低い」とも述べている。

(ライター・浦上早苗)

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