2021年 7月 26日 (月)

「原価マスク」ウェブ販売に群がる人々 「シャープマスク」翌日のアクセス殺到

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   スマートフォン周辺機器などを製造販売するトリニティ(埼玉県新座市)は、原価をそのまま販売価格としたマスク、通称「原価マスク」を2020年4月27日より自社ウェブサイト上で販売開始した。

   するとサイトにはマスクを求めてアクセスが集中し、あっという間に売り切れた。4月27日には、マスクの抽選販売を行ったシャープのサイトが同じように終日つながりにくくなる事態に。マスク購入をめぐってのユーザー殺到が続いた格好だ。

  • 原価のままの価格で販売する「原価マスク」
    原価のままの価格で販売する「原価マスク」
  • 原価のままの価格で販売する「原価マスク」

午前中に完売、サイトはつながりにくく

   「原価マスク」は一箱50枚入りで価格は2176円(税込)、一枚あたり43円(同)の計算だ。発表資料によると、トリニティが自社製品の製造委託先としている中国企業に協力してもらったという。

   2020年4月28には、ツイッター上で早くも「原価マスク」がトレンド入りした。同日午前の時点ですでに完売し、サイト自体もつながりにくい状態が続いた。トリニティは公式ツイッターで、

「原価マスクにつきまして、想定を超える反響をいただき、受注数が想定を上回りましたので、いったん受注を停止いたしました。再度マスクの手配をしておりますので、目処が付きましたら改めて受注再開とさせていただきます。ご不便をお掛けして申し訳ありません」

   と説明。一方、購入できなかったユーザーからは、

「トリニティの原価マスクを購入しようと戦ってますが全然繋がらず...」 「トリニティのマスク、買えないまま受注が終わってしもうた・・・」

   など嘆きの声があがった。

世界的に需要高まりゴム紐や不織布が高騰

   J-CASTトレンドは、トリニティ代表取締役の星川哲視さんに電話取材した。「もともとは社員への配布や地元市役所などへの寄付のために中国の工場から2万枚ほど購入していたが、まったく足りないことを知り、より多くの人にマスクが行き渡るようにしなければと考えた」と話す。

「ただ、利益を出そうとするとどうしても価格は高くなり、完全に『寄付』だと会社が存続できないので、『原価で販売』という形をとることにしました」

   星川さんによると、世界的なマスク需要の高まりで「マスク生産大国」中国では、マスク素材のゴム紐や不織布の価格が高騰しているという。原価でマスクを販売しても、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大前と比べて商品価格が高くなるのはこのためのようだ。

「欧米など、中国には日本以外にもっと高額でマスクを買う相手がいます。中国側の情勢によっては、今回のような原価販売を続けることは今後難しいかもしれません」

と、「原価マスク」の確保・供給の苦労を語った。なおトリニティのツイッターによると、4月28日17時過ぎの時点で「販売ページでの受注、お問い合わせは一旦停止」「受注再開など情報は随時更新」となっている。

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