2021年 5月 18日 (火)

少子化対策 若者の生の声を聴き心に寄り添って

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若者の意識やおかれた環境は多様かつ複雑

   本書における筆者の分析は、若者の意識に関する長年の研究の蓄積や豊富な意識調査などのデータが参照されており、普段はあまり考えることのない人々の心の中をかなり分け入ったところをみているようで、とても興味深い。

   若者の意識やおかれた環境は多様かつ複雑であるし、少子化は一部の若者がもたらしたものではなく社会経済全体の構造に様々な課題があって生じていると考えている評価にとっては、「『親が比較的豊かな生活を保っている』のに、『自分が将来築ける生活は親の水準にも達しない』と考えている若者たち」が「少子化をもたらしている」という指摘など、やや割り切りすぎ(若者の意識やおかれた環境の複雑さ等を捨象しすぎ)ではないかと思うところも結構あるが、「日本の若者は、恋愛は恋愛、結婚は結婚、子育ては子育て、子どもの教育費は子どもが大きくなってから、老後は老後、と別々に考えているわけではない」ので「出会いだけの提供、結婚生活の支援、子育て支援をばらばらに支援しても、なかなか効果がない」といった指摘など、なるほどと思うところも多い。

   少子化対策には奇策のようなものはないし、これさえやればというものもないだろう。若い世代の経済的安定の確保、出会い・結婚支援、出産・子育て支援、仕事と家庭や地域生活の両立支援、働き方改革、若者が暮らしやすい地域社会や住まいづくりなどが基本的な視点だと思うが、それらを具体的な施策に落とし込んで成功に近づくためには、施策をつくるときや点検するときに、本書全体を通じて示唆されている、若者の「生の声」を聴けているか、若者の「心に寄り添」うことができているか、という問いかけを大事にする必要がありそうだ。

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