2021年 10月 18日 (月)

遅い梅雨明けと冷夏の関係 「平成の米騒動」令和で再びの恐れは

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   梅雨が長引いている。2020年7月20日には奄美地方の梅雨明けが発表されたが、統計開始以来最も遅い。

   長雨に加え、今年は気温の低さも特徴だ。7月18日には気象予報士・杉江勇次氏が「東京都心は1993年大冷夏以来の低温記録」と記事で指摘。ツイッターにも「もし冷夏となると、お米が心配」と、コメ不作を懸念する声がいくつも上がっている。

  • 梅雨明けが遅い年は「冷夏」になる?
    梅雨明けが遅い年は「冷夏」になる?
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低温と日照不足で記録的なコメ不足に

   そもそも「冷夏」とは。気象庁の公式サイトには「夏(6~8月)の平均気温が3階級表現で『低い』場合」とある。例えば「季節平均気温が『かなり低い』夏、あるいは顕著な冷害が発生した夏、またはそのおそれがある夏などに対して用いる」語句だ。

   「大冷夏」として取り上げられた1993年は、沖縄・奄美地方を除いて梅雨明けの日時が気象庁の公式サイトに記録されていない珍しい年。

   気温の低さに加え、日照不足の影響で「平成の米騒動」が起きるほど、著しいコメ不作を記録した。前年産を274万トン下回る783万トンしか収穫されず、スーパーやコメ店などあらゆる場所からコメが消え、政府が海外から急きょ輸入するほどの事態に。農林水産省の公式サイトに、次の記録が残っている。

「その年の在庫も23万トンしかなく、お米の安定供給の確保という観点から海外から約259万トンを緊急輸入したことがあります」

このため同省では備蓄制度を設け、国産米を安定的に供給できるよう年間100万トン程度を基本に、コメ不足に対して備えている。冷夏が人々の生活を直撃した、顕著な例と言えるだろう。

梅雨明けが遅かった昨年の夏は

   「梅雨明けの遅さ」と「冷夏」には関係があるのか。気象庁の発表によると、例えば2019年の関東甲信は7月24日ごろに梅雨明けしており、平年(7月21日ごろ)より遅かったが、夏は連日のように各地で猛暑に見舞われた。総務省消防庁の調べでは、19年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は、7万1317人に上っている。

   関東甲信で7月29日ごろ梅雨が明けた16年も、冷夏ではなかったようだ。気象庁がまとめた「2016年(平成28年)の日本の天候」によれば「全国的に夏の平均気温は高かった」、「夏の日照時間は、ほぼ全国的に多かった」。

   ことしも関東甲信は平年より遅れての梅雨明けとなるが、冷夏になるかどうかは予測が難しそうだ。

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