「ブボ・バルセロナ表参道店」は、スペインの高級パティスリー「buboBARCELONA」の日本1号店。こだわりのケーキとチョコレートを販売している。記者は同店の招きで2021年4月初め、スイーツ盛りだくさんの「ケーキプレート」を味わった。真っ赤な見た目の「レッドラブ」ショーケースにはケーキがずらり「ブボ・バルセロナ表参道店」は、英国生まれのヘアケアブラシ「TANGLETEEZER」の日本総代理店、プリアップが経営している。海外のブランドということで「日本にはない組み合わせを好きになってほしい」と広報担当者は話す。珍しいフレーバーもその言葉通り、ショーケースには色鮮やかで個性豊かなチョコレートやケーキがずらり。店に並ぶチョコレートをお得に楽しめるメニュー「ブボチョコタイム」も提供中だ。17時以降、ドリンクを注文した客にチョコレート5個がサービスされる。チョコレートは店で販売されているもので、好みのものを選べる。広報担当者によると「まずは味を知ってもらいたい」と、太っ腹なサービスを始めた。仕事帰りにひとりで立ち寄る女性も多いそうだ。「ブボチョコタイム」「ケーキプレート」は、好きなケーキにプラス500円でマカロン、チョコレート菓子がつくセットだ。チョコレート自体も甘さが控えめで、プレートに乗っているスイーツをすべて食べても決してくどくない。「ケーキプレート」今回記者が食べたケーキは「レッドラブ」。真っ赤な見た目が印象的で、層になった断面もまた美しい。酸味のあるヨーグルトムースと濃厚なラズベリーのバタークリーム、アーモンドとドライラズベリーのクリスピーを重ねた生地は甘酸っぱくて食感も楽しい。甘すぎない点もポイントだ。お皿をキャンバスに見立ててヘッドシェフを務めるヒロ・ヤマモト氏「ブボ・バルセロナジャパン」でヘッドシェフを務めるヒロ・ヤマモト氏に取材した。「パティシエヒロ・ヤマモト」のオーナーパティシエでもある。「レッドラブ」ヤマモト氏によると、「レッドラブ」に使用されているバタークリームは通常もったりした食感だが、それではムースと合わない。うまく調和させるために、まずバターの融点を探ったと話す。ケーキプレートは、「お皿をキャンバスのように見立てて仕上げました」と見た目にもこだわった。ただケーキとチョコレート、マカロンを置くだけでなく、フルーツソース、エディブルフラワーで彩り、目でも楽しめるひと皿に仕上げた。ヤマモト氏のこだわりで、同店で提供されるケーキの材料は1グラムの違いも許さない。また、クリームひとつ作るにしても、材料を混ぜ合わせる時間や保つ温度まで、すべて緻密に計算されている。仕事は毎日深夜まで及ぶという。それでも「あとで後悔したくないんです」と話すヤマモト氏の顔には、プライドと責任がにじんでいた。
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