コロナ禍の東京五輪 金メダルは「コロナ発生地」中国がトップの皮肉

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   東京五輪で日本は金メダルラッシュに沸いている。2021年8月4日昼過ぎまでに20個。過去最多だった1964年の前回東京五輪大会や2004年のアテネ大会の16個を上回った。まだまだ期待できる種目も多い。

   しかし、実際に金メダル数でトップを驀進しているのは中国だ。コロナ禍で日本が苦労して開催した東京五輪――今のところ、皮肉にもコロナ発生地の中国を称揚する場となっている。

  • 金メダル獲得数にマスコミもご執心
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お家芸種目でメダル

   五輪は参加することに意義があるともいわれ、表向きは国威発揚の場ではない。しかしながら常にメダル数ランキングが話題になる。日本の大手紙もスポーツ面の一隅でリストを掲載している。

   各メディアの報道によると、2021年8月3日段階で、金メダルランキングでは中国が32、米国24、日本19、豪州14、ROC(ロシア・オリンピック委員会)と英国が13となっている。銀や銅も含めたメダル数では米国がわずかに中国をリードしている。

   中国の金メダルの内訳は、ウエイトリフティング7、飛び込み5、射撃4、競泳と体操が各3など。お家芸と言われている種目で、確実に獲得している。

   五輪は開催国が有利とされ、中国は2008年の北京五輪で金48。米国の36を引き離し、1位になったことがある。12年のロンドン五輪は逆に米国が46、中国が38で首位と2位だった。16年のリオでは中国は26で3位。これまでのところ中国は、北京五輪以来の金メダルトップをうかがえる位置にいる。

   ニューズウィークはすでに7月26日、「東京五輪でも『覇権争い』 米中金メダル競争は中国有利?」という記事を公開している。「貿易でも領土でも人権でもぶつかり合いながらトップの座を争う2つの超大国。オリンピックも例外ではない」と書いている。

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