秋に差し掛かったこの時期、各ファストフードチェーンはこぞって「月見バーガー」を販売している。とくにマクドナルドの月見バーガーはファンも多く、今年も登場すると大きな話題になった。その一方、「バーガーキング」は、2021年9月10日から1週間限定で、ハンバーガー「ワッパージュニア」を半額で提供するキャンペーンを実施中だ。ツイッターには、「マックの月見バーガーに対抗しているのか?」といった趣旨の書き込みが複数ある。実際はどうなのか。J-CASTトレンドは、バーガーキングのマーケティング担当者に取材した。公式ツイッター「この時期はどこをみても月見ですね!」半額キャンペーンでは、通常価格税込360円の「ワッパージュニア」が期間中は各日14時から180円で購入できる。1回の会計で5個まで購入可能だ。バーガーキング公式ツイッターは、2021年9月8日に同キャンペーンの告知とともに「毎年この時期はどこをみても月見ですね!秋の到来を感じます!!」とツイートした。「#お月見泥棒」というハッシュタグまで付いている。これは、マクドナルドの「月見バーガー」を意識しているのか――。マーケティング担当によると、あくまで、客への日頃の感謝の意を込めたキャンペーンとのこと。「今年も綺麗に出来上がっているマクドナルドさんの期間限定品と合わせて、ワッパージュニアもお楽しみいただけたら」と説明した。現在バーガーキングには、マクドナルドの「月見バーガー」のように鶏卵を使用した商品は販売されていない。客から商品化の要望は多数寄せられているが、直火焼きの100%ビーフパティに合わせるソースや具材の開発、人工的な添加物を使用しないなど、並々ならぬこだわりがあり、まだ披露できる段階にはないそうだ。マクドナルドと比較できるポジションのブランドではない今回に限らず、インターネット上では、かねてから「マックよりバーガーキング派」「バーガーキングよりマックが好き」など、何かとバーガーキングとマクドナルドが比較されている。正直なところ、バーガーキングはこれをどう思っているのか。担当者は、「マクドナルドさんは全国津々浦々に約3000店舗出店されており、テレビやウェブでも有名人を次々と使用したCMを日々流されていて、『マック』を見聞きしない日は無いぐらい日本の代表的なブランドの一つ」と話す。一方、バーガーキングは日本では約140店舗ほど。規模的にまだまだマクドナルドと比較できるポジションのブランドではない、と謙虚に答えた。ただ、今後も積極的に全国へのフランチャイズ展開に力を入れて「質だけでなく量でも比較頂けるブランドに成長していきたいと思います」と意気込んだ。
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