スーパーに並ぶ新鮮なトマトは、ハリがあってツヤツヤとしている。しかし、購入から時間が経つと実はブヨブヨに、表面はシワシワになる。こうなると、もう食べられないのか。食べても、おいしくないのでは。こんな疑問を解消しようと、J-CASTトレンドは井出トマト農園(神奈川県藤沢市)に取材した。「ブヨブヨ」は水分が蒸発しただけまずは基本情報。トマトはどの程度もつのか。また保存方法は。井出トマト農園の担当者によると、冷蔵庫で3~5日を目安に食べるのが良い。また、日持ちさせたいなら低温だ。温度が高めのリビングに置きっぱなしにすると、過熟(熟れすぎた状態)になるので避けよう。次に本題。ブヨブヨ、シワシワになったトマトは食べられないのか。これには、意外な答えが返ってきた。「トマトは99%水分なので、水分が3%程度抜けた状態でも果皮が余ってきます。それがブヨブヨと感じられるのだと思います。水分が蒸発してしまっただけなので食べられます」また、生で食べても問題がないという。味も、水分が蒸発して濃くなっており、「元々高糖度のミニトマトがしわしわになった状態のトマトは、超おいしいです」と担当者。食べてみてから判断するよう勧める。「腐っている」判断の方法は実や皮にハリがなくても食べられるなら、腐った時にトマトはどうなるのか。「指で押すと水のように抵抗なくつぶれてしまう状態が、腐っている状態です。水で洗い流しながら、さすっても流れない部分はまだ腐ってはいません」においでの判断はつけられないそうだ。しかし、「果汁が流れ出て、気温が高く発酵しているような状態ではちょっと酸っぱいにおいがします。においや腐り方は、菌や温度によって異なります」と答えた。
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