アニメ映画の巨匠・宮崎駿監督が復帰へ――。2013年公開の映画「風立ちぬ」を最後に、長編映画からの引退を宣言した同監督。複数のメディアによると、スタジオジブリ会長兼社長・星野康二氏が監督の新作完成に言及したという。過去にも引退、復帰が何度も取りざたされた宮崎監督。その去就は、国内のみならず海外メディアもたびたび報じてきた。BCCも8年前に引退を報道2013年の「引退会見」を、時事通信は当時こう伝えていた。「会見冒頭、『何度もやめると言って騒ぎを起こしてきた人間なので、どうせまただろうと思われているかもしれないが、今回は本気です』と明言した宮崎監督」しかし、2017年には「引退撤回」をしていた。J-CASTニュースの同年5月20日付記事は、「2013年時の引退発表時点で、少なくとも4回(1997年、2001年、08年、13年)の『引退発言』があったと受け止められており」と指摘している。過去の「引退騒ぎ」は、海外メディアも注目。13年9月2日付の英BBCニュース(電子版)では、「DirectorHayaoMiyazakitoretire(宮崎駿監督、引退へ)」との見出し記事で、「Hepreviouslyretiredafterthereleaseof1997filmPrincessMononoke,butreturnedtodirectSpiritedAwaytogreatacclaim.(編集部訳:彼は1997年の「もののけ姫」の公開後に引退したが、「千と千尋の神隠し」で監督復帰、賞賛を受けた)」と伝えている。「だって、やりたかったから」カナダのウェブメディア「CBR.com」は2017年2月24日、「HayaoMiyazakiOfficiallyComesOutofRetirement,Again(宮崎駿氏が引退を再び公式撤回)」という見出しで報道。記事内では「Althoughthefilmmakerhas"retired,"bysomecounts,asmanyasfivetimessince1998,heinsistedin2013thatthisonewas"forreal."(監督は1998年以来5回「引退」をしたが、2013年の引退こそは「本当」だと主張していた)」と振り返った。米ニューヨークタイムズの電子マガジン「T」は2021年11月23日付記事で、宮崎監督のインタビュー記事を掲載している。本人は新作を製作する理由について、「BecauseIwantedto(だって、やりたかったから)」と答えている。米「IGN」は、11月25日(現地時間)付記事で前出「T」の記事を引用しつつ、宮崎監督の2013年の引退発表や、その後も短編映画「アーヤと魔女」を制作したことについて言及。現在制作中の新作映画について、「ButwillthisreallybeMiyazaki'sfinalfilm?(しかしこれが本当に宮崎監督の最後の映画になるのだろうか)」と疑問を投げかけた。
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