「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」を運営する米KFCコーポレーションが公開した、自社商品画像の公式フリー素材サイト「ChickenStock」が話題だ。日本でも人気を呼び、サイトはアクセス集中のためサーバーダウンが起こったようだ。そこまでフィーバーした顛末を追った。低画質が許せなかった「ITmedia」の記事によると2022年2月に公開されたサイトは、KFCの「商品画像約400種類を無料で提供。提供する画像サイズは1万8898×1万630ピクセル(約2億88万画素)などで、中には5億画素を超える画像もあるという」。サイトでは公開経緯の説明がされていた。それによると、こうだ。チキンを販売する複数のライバル店が、KFCのチキン画像を無断で使用した。しかし、KFCが問題視したのはそこではない。画像が「低画質」である点だったのだ。そのために「超高画質」をフリー画像として提供するために作られたのが「ChickenStock」だ。サイトトップ、検索窓の上には「Wannastealourimages?Fine,butdoitproperly,please(編集部訳:私たちの画像を盗みたい? いいけど、ちゃんとやってね)」と記載されていた。この高画質すぎる画像と、KFCの「挑発的」な言葉は3月30日にツイッターでトレンド入りするほど話題になった。同日、サイトにアクセスしにくい状況が発生。31日には、アクセス不具合を説明する文章のみがトップに掲載された状態になった。この文章は初め、こんな説明が続いていた。「Itappearstherearemoreimagethievesouttherethanweevenimagined.(編集部訳:想像以上に、画像泥棒が多いようです)」さらに画像は再び「盗むこと」ができる状態になると、KFCは「宣言」していた。だが31日19時までに、文章の表現で「imagethieves(画像泥棒)」が「people(人々)」に、「tosteal(盗むこと)」が「tobeborrowed(借りること)」にそれぞれ変更になっている。
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