欧米で人気のエクストリームスポーツ「STIHL TIMBERSPORTS」。その中でも、国を背負って競う「World Championship 2025」国別対抗戦が、イタリア・ミラノで2025年10月24日に開かれた。
会場となったAllianz Cloudは、各国の国旗をかたどった小旗を手にする応援団で熱気に包まれた。チェーンソーのドデカいエンジン音や、ノコギリやおので力いっぱい木のブロックをたたき切るアスリートたちのパフォーマンスに、熱い声援が絶えなかった。
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国別対抗戦優勝のオーストラリアチームのメンバーと、STIHL執行役員会会長 マイケル・トラウブ氏(前列左から2人目)、STIHLグローバル営業担当副社長 ウェンデリン・ガンター氏(前列一番右) -
選手入場でひときわ大きな歓声を浴びた、地元イタリアチーム(Credits: STIHL TIMBERSPORTS®) -
決勝トーナメント出場チームが勢ぞろい -
大健闘で3位に入ったポーランドチーム(Credits: STIHL TIMBERSPORTS®) -
対戦が終わると、次の試合に備えてスタッフが短時間で清掃作業を行う -
ブロワーを使って木くずを掃除するスタッフ -
決勝はオーストラリアとスウェーデンの対決に -
STIHL TIMBERSPORTSシリーズ・ウッドマネジャーのダーン・ヤンセンさん -
表彰されたチームが歓喜のシャンパンファイト -
オーストラリアチームは国別対抗戦6連覇、通算10回目の優勝を飾った(Credits: STIHL TIMBERSPORTS®)
16チームが国旗を先頭に入場
決勝トーナメントは16チームが出場。「ノックアウト形式」で試合を行い、最大4試合を勝ち抜かないと、優勝にはたどり着けない。
試合前の選手入場。各国チームは大きな国旗を先頭に、壇上へ向かう。敗者復活戦を勝ち上がったハンガリー、大応援団が陣取ったフランス、前回チャンピオンのオーストラリア、そして地元イタリアの各チームには、ひときわ大きな拍手と声援が送られた。男女混成チームも見られた。
競技は、Stock Saw(ストック・ソー)、Underhand Chop(アンダーハンド・チョップ)、Single Buck(シングル・バック)、Standing Block Chop(スタンディング・ブロック・チョップ)の順で、リレー形式でタイムを競う。また規定通り木が切られているかも、審査対象となる。
最初のStock Saw(ストック・ソー)の選手は、競技開始前に場内のアナウンスが入るとチェーンソーのエンジンをかける。場内に響き渡る爆音。いったんチェーンソーを床に置き、選手はセットされた伐採用木材の上に両手を置かなければならない。「3、2、1、ゴー」のアナウンスと同時にチェーンソーを取って伐採を始める。戦いが始まった。
チェーンソーが木材を切り落とした瞬間、控えていたUnderhand Chop(アンダーハンド・チョップ)の選手は、足元に横たえられ固定された木材を真っ二つにしようと、おのを振るった。次のSingle Buck(シングル・バック)では、巨大なノコギリを使って正確に木材の一部を切り落とす。最後のStanding Block Chop(スタンディング・ブロック・チョップ)は、森の中の木こりのように、立った木材ブロックをおので力いっぱい切り倒す。
1秒を争う熱戦が続いた。