「なあるほどォ」
なにかについて話していて間違えることはよくある。筆者ことボンドなど、正しいことを言ってるほうがむしろレアである。これが書くとなると、こんなしがないコラムでもいろいろ調べなきゃならないし、逆にいえば間違いの外部漏れを未然に防ぐことが可能だ。ま、あくまでも「可能」ですけど…。
イヤ、なにが言いたいかって、今日の番組での発言の誤りをチクリと刺したいってこと。
松坂にちなんでボストンの紹介をした朝ズバッ!。そのVTR中、プロレス技のボストン・クラブ(crab)というのが、ボストン名物の”エビ”が由来という説明は首をひねった。もうちょいシリアスなのは、「(ボストンのあるニューイングランド地方は)移民が最初に来た場所」というコメンテイターの荒俣宏の発言だ。
はじめてのエゲレスからアメリカ大陸への”移民”は、1500年代の終わり、ニューイングランドではなく、南部地方に住んだ。でも、食べ物に困ったり、ネイティブのかたがたに襲われたりしてどれも失敗。最初に定着したのが1607年のヴァージニアへの植民で、ここはいまもジェームズタウンという街として続いている。
その後の1620年になって、”はじめての「宗教上の理由」による移民”が来た場所がニューイングランド地方である。
これは調べればすぐわかる程度のアメリカ史の常識なんだから、国際派の解説委員まで、みんなそろって「うんうん」と肯き、みのも「なあるほどォ」と言ってる場合じゃなかったんである。
ところで、ボストンというところ、ご存じない方にわかりやすく説明すると、"変な訛りで喋る気取った奴らがデカイ顔して歩いている白い街"です。ちょっと言い過ぎかな!? 一面の真実ってことで…。