そのまんま東さんは
そのまんまでいて

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   『宮崎で何が起きた?』をテーマに宮崎県知事に当選したそのまんま東を続報し、お笑いタレント時代の東と半年後に控える参院選への影響を探った。

   自民、民主など各政党がこぞって2人の官僚OBを祭り上げ、従来型の組織選挙を仕掛けたが、もはや公共事業に頼れず自立を迫られる県民は、お笑いタレント出身でもまじめに選挙戦を戦った東を知事の座に押し上げた。この流れが、来るべき参院戦にどう影響するか?が番組の狙い。

   ゲストコメンテ-ターとして出演した日大法学部の岩井奉信教授は「“玉”がよければ既存政党はひっくり返されるということで、ショックは与野党ともにあります。財政難の国に公共事業は頼れない。自立していかねばならない地方で構造改革が起きているのでは...」と分析する。

   そうした財政難を背景とした潮目の変化のほかに、政治家の不祥事に対する県民の厳しい判断もあった。渡辺宜嗣アナが「政治家は当選し1期、2期を経ると泥まみれになってしまう。そのまんま東さんには普通の人、そのまんまでいてほしい」。

   東は、過去に不祥事を2度起こし、「生まれ変わろう、これまでの己を変えよう」と決意して早稲田大第2文学部に入学したという。番組は、この初心を忘れないでという狙いでもあったようだ。

「退職金は出来高払いにしたい」

   そのまんま東の続報の後、シリーズ『納得できない』で知事の退職金問題を取り上げた。宮城、長野両県知事がすでに退職金を返上し、東と同じ日に当選した横山正明山梨県知事は返上を公約しており、タイムリーな追跡報道。

   宮崎県もご多分にもれず財政難で9000億円の借金を抱えている。ところが知事の退職金は1期(4年間)勤めて4166万円。小泉前首相の5年勤めて666万円と比べてなんとも高額。なぜ常識外れの退職金になったのか。発端は1954年度の税制改正で退職金優遇税制が導入された際に、これを利用して増額したのだという。

   では、東はどうする、そのまんまなのか。当選の興奮最中の直撃取材に「4年間の仕事を評価してもらい、出来高払い、歩合制にしたい」。ピンとこない中途半端な答えだったが、何かと話題の石原慎太郎都知事は「私にも人生設計がありますから・・・」。国民1人ひとりの人生設計はどうなる。国民に負担増を強いていながら、政治家は自らの足元を質すことには甘い。

   「時間を掛けて破壊してやる」と、離婚調停中の妻をメールで脅した東大大学院生が逮捕された事件を取り上げた。夫の性的不能が原因で妻に暴力を加えたこともあり、逮捕はこれで3度目という。ならばこの事件は精神医学的問題も絡んでおり、単なる粗暴なエリート夫による犯罪で片付けられないなにかがありそう。

   多分、「エリート中のエリート、東大大学院生」を番組で連発していたところから、この点も注目したのだろうが、スパモニの冒頭に大きく取り上げる意義は本当にあったのか、疑問が湧いた。

文   モンブラン
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