AV女優が「最高の女」目指して競い合う(DIVA)

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   「DIVA」は売れっ子AV女優たち(!)が「最高の女」をめざして様々な企画にチャレンジしていく番組。さすがは深夜3時台といえるが、AV女優といっても元アイドルや、TVなど多方面での活躍が多い面々に絞られている。

   もちろんお色気も見どころの一つなのだが、この番組の一番のポイントは、自由でチープな、規格外のお笑いである。

   その証拠に、番組の御意見番に板尾創路、アシスタント役は森三中の黒沢かずこと、腕のある芸人で固められている。また、進行役兼ナレーターとして、ビックリするほど“純サラリーマン風なルックス”が特徴的なカリカ・林克治も出演。

   番組では毎回、AV女優(DIVAガールズ)の一人が司会をするのだが、その司会ッぷりも見事にチープ。毎回、板尾を「世界で唯一、最高の女を語る資格がある男」「かつての天才子役もこんなに大きくなりました」など妙な神格化の仕方をして紹介する。もはや板尾以外は全員ボケの役割なのだ。

   目玉コーナーは「超攻撃的フットサル チームドS」。これは、「超攻撃的(ドS)な性格を持った女たちなら、フットサルでもその性格で頂点を狙えるはずだ」というあまりにも馬鹿馬鹿しい概念から成り立っている企画だ。3月7日の放送では、なぜか元日本代表の磯貝洋光がコーチとして登場したが、ドSメンバーから「こんなやつにコーチができるのかよ!」「オッサンじゃん」とヤジられる有様。技を見せろと言われ、無人のゴールにシュートした磯貝だったが、見事にハズしてしまった。まるでコント。

   同じ日のもう一つの企画「最高のポールダンス選手権」では、セクシーっぷりが重要なポールダンスにも関わらず、BGMの選曲が音痴な「おら東京さ行くだ」だったかすみ果穂&範田紗々、ポールを無視して「ウエストサイド物語」を真似て演技をした長澤つぐみ……と、創路、そして視聴者をたっぷりとのげそらせてくれた。

   といった脱力ッぷりがいい番組だったのだが、残念ながらこの3月で終わってしまう。普通のアイドルよりも思い切ったことができるAV女優の彼女らという新たなる可能性をムダにはしないでほしい。

DIVA スーパーウーマンズバラエティ!
(テレビ大阪:火曜25時~/テレビ東京:水曜26時45分~)

文   鯖野かサバり
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