2024年 5月 7日 (火)

警察組織 
そこには人がない

   コメンテーターの紀藤正樹弁護士は、いちいち驚いていられないといわんばかり。

   「警察組織には問題点がありすぎて、話きれない」こう続ける。「そこには人がない。遺族の気持ちはわかっていない」人がない・・・人間味がないという意味だ。

   兵庫・相生市で当時23歳のふたりの女性が殺害された。遺体はバラバラにされて加害者は山中に捨てたと供述。その後、「頭部は相生湾の壷根港に捨てた」と供述を変えた。

   事実だった。海中から人骨が発見・・・ここまでは普通の事件経過だ。スパモニが「問題あり」と取り上げ、紀藤弁護士が「組織を刷新しないと(こうした捜査怠慢は)なくならない」というケースは・・・

   初動捜査の段階で、県警は「覚せい剤」で逮捕。なんと「殺人」で再逮捕するまで4か月かけた。事件性を疑った定年間近の警察官の進言を無視。殺害現場で娘のネックレスを発見した両親は「彼らにはまったく緊迫感がなかった」

   さらに犯人が上申書で「頭部は壷根港に捨てた」と供述したのに捜索に着手するまで1年間放置していた。

   あくまでも「半落ち」の供述にこだわった怠慢。その間、両親には「娘さんは風俗店で働いている」とウソの報告、そして海中から骨が見つかってからも「いいわけの連絡ばっかり」(両親の話)

   「殺されてからもさらに可哀そう」ゲストの漫画家・石坂啓があきれる。視聴者だってあきれる。これは組織的無残!というしかない。

「良心と咎めを問いたいね」

   渡辺宜嗣の卒業、番組編成チェンジの時節とあって、この頃のテレビ番組は特集のオンパレードだ。

   この日のスパモニはものものしく「独走追及第6弾 独占!中1部活事故 衝撃新証言」。福島・須賀川市で、中1の女子生徒が部活で柔道の練習中に倒れた。

   突然前かがみになり、大きなうなり声を上げて意識はなく失禁した。<外傷性硬膜下血腫>・・・3年半を経たいまも寝たきりの状態が続いている。

   無抵抗の女子生徒は、キャプテンにプロレス技をかけられ、胸倉をつかまれ柱に叩きつけられるなどのひどい暴行を受けた。

   なのに須賀川1中校長は「暴力はなかった」の一点張り。そして「断定するテレビ局にはコメントしない」と逃げ回る。関係者に恫喝まがいの口封じもしたという。

   事件から3年半・・・当時その現場にいて目撃した少年が新証言。異常な暴行を認めて、さらにこれまで校長と教育委員会がついてきたウソを語った。

   事態発生して「すぐ119番して救急車で病院へ」の事故報告書はウソ、でっち上げで、実際は倒れてから40分後だった・・・それまで重体の生徒を放置していた。この40分の時間差が生徒のダメージとなった。

   現在も校長と教育委員会はともに「事故隠し」に懸命だ。「許せない。良心と咎めを問いたいね。あんたたちにはないのか、と」と鳥越俊太郎が憤然コメント。

警察に学校と情けない公務員の実状にはムカムカする。そこに加えてこの日はまたまた怒りネタ・・都合3発。24時間ゴミが出せる「未来都市のシンボル」「夢のゴミ収集システム・管路収集」が相次いで巨大な廃墟になっている!!ムダな公共工事の残骸を見せられて・・・悲しすぎて、笑うしかない。

文   初代不良家
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