「むだに税金使われるなら寄付しようかと」

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   82才で亡くなった鎌倉のおばあさんが、神奈川の13の養護施設に計2億6000万円を寄付した。遺言で「奨学金、厚生資金、グループホームに」と使い道を指定。その使われ方を遺言執行人の弁護士、廣田尚久さんが「おへそ曲がりの贈り物」という本にまとめた。

   これをみると養護施設の現状が見えてくる、と熊谷麻衣子がいくつかを追った。わかりやすくて、いいルポだ。

   座間の成光学園は、施設の老朽化で「地震が来ると危ない」という状況に、2000万円を新しい施設建設に当てた。「70人の子ども達の環境改善。遺言に合わないが、許してくださると思う」と園長。

   二宮町の心泉学園は、グループホーム建設費の半分をこの寄付でまかなった。これまで1部屋6人だったが、グループで家族的な生活と1人部屋も確保できた。「家にいるようで嬉しい」と子どもがいう。

   湯河原の城山学園でこの春高校を卒業した愛美さん(18)は、保育士が志望。しかし、短大の入学には80万円かかる。アルバイトで30万円はできたが、まだ足りない。あきらめかけた彼女を救ったのが「おへそ曲がりの贈り物」だった。いま元気に短大生活を送っている。

   「むだな箱もの行政につぎこまれた税金があったら、子ども達がどれだけ短大に行けたか。むだに税金使われるなら寄付しようという気持ちになる」(小倉智昭)
   「子に美田を残すよりすばらしいこと。寄付しやすいような税制も必要」(野村浩子)
   「アメリカでは、いかにお金を使うかで評価される」(藤巻健史)

   このおばあさん、写真は出たが、名前を出さないのだそうだ。

文   ヤンヤン
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