「公務員はとにかく怠慢!」

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   さいたま市の住宅街で、27年間も違法操業してきた生コンリート工場があるという。番組によると、法的には工場を造れないはずの地域に、この工場はなぜか造られ、操業し続けていた。

   もちろん、プラントの騒音や、トラックの出入り、粉じんなどをめぐって長年、住民側とはげしく対立。市側は、今年8月31日までに工場を移転しなければ操業を停止させると通告しているが、それまでの暫定措置として、騒音対策などの「改善措置」を工場側に約束させた。

   その期限は5月31日――ということで、リポーターの井口成人が「改善」の度合いをチェックしに。約束では、ビル3~4階の高さがある生コンのプラントを防音シートで覆うはずだ。ところが…一見、なんの変化もない。

   「あれ? いま気がつきましたけども…」と井口が驚いたように指差したのは、プラントの天辺あたり。そこには数枚の防音シートが毛布のようにかぶせてある。これでは騒音対策になるわけがなく、工場の誠意のなさを映像化する出来事だ。

   「あれは前からありました?」と井口はなぜか隣にいた住民にマイクを向ける。彼は「おとといあたり、従業員が被せてました」と、まるで事前に打ち合わせでもしていたかのように、よどみなく答える。どうやら防音シートの件は住民には周知の事実のようだ。

   その後、井口が市側に取材すると、「一応、対策はとってあると確認…」などと工場の防音対策を認める返答。なぜか工場側にやけに遠慮気味であり、こうした行政の態度をして「(総無責任体制の)公務員は、とにかく怠慢!」と橋下徹・弁護士ら、スタジオに勢揃いしたコメンテイター陣が責め立てる。

   しかし、全体的にマジメなつくりの番組であるだけに、視聴者的にリポーターの「いま気づいた」問題がずっとひっかかっていた。現地に行って、カメラを回して「いま」気づく前に、なんの情報も耳にしないのだろうか…。

文   ボンド柳生
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