下ネタ連発の「エロ系」お説教番組(怒りオヤジ3)
 経済、アニメ、エロといった独自の路線を突き進むテレ東。他局が報道番組をやっていても意地でもアニメを放送し続ける“クオリティの高い”テレビ局が、エロ番組部門でも伝説を生み出している。それが、「怒りオヤジ3」だ。
この番組は、深夜番組にもかかわらず高視聴率を叩き出している。そのコンセプトは「お説教」。九股不倫男や子供からお金をくすねるダメ親など、どうしようもない「ダメ人間」に芸能人が愛のお説教をして、世直しするというものだ。
お説教は、芸能人とダメ人間が「対局」する形式で、「1局→2局→最終局」の3部構成になっている。
説教をする芸能人と説教されるダメ人間。この両者に別のフロアで突っ込みをいれるのが、カンニング竹山とおぎやはぎの矢作兼である。番組のナレーションはつぶやきシロー。なにげに、そのジメジメした陰気な声がこの番組とマッチしている。
説教をする芸能人は「名人」と呼ばれ、毎週、芸人やタレントが「挑戦者」であるダメ人間に愛の説教をしようと試みる。名人にも階級があるのだが、山崎邦正は敗北ばかりしているので「アマ」と呼ばれている。
そして対局のアシスタントは、AV出身の及川奈央。毎回谷間がみえるかなりセクシーな衣装を着て登場。この及川奈央は、対局終了の合図を太鼓で「ポンポンッ」と叩いたりして、重要な役割を果たしている。
一方の挑戦者は、童貞、風俗嬢、借金王といった一風変わった人たちが勢ぞろい。挑戦者がおっぱいパブ嬢の場合、日々行っているパブでの接客を名人に実践したり、挑戦者プロフィールの欄に「好きな体位」があったり、「ピー」連発の怒りオヤジ3。
たとえば、趣味、夢、性欲、なにもかも全く興味がないいい加減な44歳の男。この男、バラェティ番組をみても全く笑えず、あのエロの塊のような及川奈央にもまったく興味がない。女そのものに何も感じないという、かなりのくせ者だ。かつて芸人の宮川大輔がこの男に説教を試みたが、見事撃沈してしまった。
リベンジを果たそうと、挑んだ山崎邦正アマとの対戦時には、「山崎さんのお笑いで笑える確率って何%ですか?」「山崎さんが芸能界でここまでこられたのって不思議なんですよね~」っととことん追い詰める始末。ほとんど、挑戦者の質問攻めで、言い返してもひっくるめられてしまった山崎アマ。このあと・・・、山崎アマは最終局を前に、置手紙をおいて対局を放棄。逃げてしまったのだ。
このような予想外な展開がたまにあるのが怒りオヤジ3!
だけどたまに、芸能人が挑戦者に真面目に叱る姿をみて感動する一幕もあるので、あなどれない。「男の浮気なんて理解できない」なんて言っている女性もこの番組をみれば、だんだん男の未知なる考えがわかってくるとか、こないとか。そうそう!番組最後の「及川奈央の今日の一言」も忘れずに!