「巨乳VS貧乳」でひっぱり続けるのはチトきつい(山おんな壁おんな)

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   「山おんな壁おんな」VS「肩ごしの恋人」の木曜10時のドラマ対決、最初は両方見てみた。「肩ごしの恋人」の方は、気にくわない女たち(あくまでも役柄の話ね)のムカつく言動に即効脱落。こっちはこっちで、まあ、気楽に見ている分にはいいんだけど。

   老舗デパートのバッグ売り場で働く青柳恵美(伊東美咲)は、容姿端麗で仕事もできる。だけど胸が小さいのが悩みのタネ。そこへデンスケスイカのようなバストの持ち主、毬谷まりえ(深田恭子)が支店から配属されてきて繰り広げられるコメディー。タイトルはつまり、そこから来ている。

   初めのうちはけっこう笑った。まりえのシャツのボタンが吹っ飛んで恵美の喉にはまり、息ができなくなるところとか、恵美がテーブルの上に胸を「のせる」という感覚を味わおうと洗面台で実験を試み、ストンと滑り落ちてしたたかに顎を打つところとか。でも、だんだん飽きてきた。巨乳VS貧乳だけで10話ひっぱるのはキツイ。そろそろ次の展開がほしいような。

   だいたい、巨乳をめぐる男たちの浮かれようが、一昔前って感じ。こんなことをあからさまに話題にしてたら、セクハラで総スカンでしょ。実際、男性諸氏がこのドラマをどんなふうに見ているのか、感想を聞いてみたいところだけど。

   コンプレックスなんて、実はプライドの裏返しだったりする。有能でこんなにも美しい私なのに、その1点が口惜しや……って、壁おんなが目指すのはカンペキなる「璧」おんな? 欠点がいっぱいありすぎたら、考えるのもめんどくさくなるよ、絶対(←干物女的発想)。

   むしろ興味深いのは、デパート業界の裏話のほう。デパート職員とメーカーからの派遣販売員とのビミョーな関係やら、「最後の1個です」のコロシ文句を駆使した販売テクニック、はたまた、接客態度をチェックするために上層部が覆面調査員を雇うの?とか。

   それにしても、せっかく対照的な女ふたりを並べてみたのに、面白くかみ合ってこないのが残念だ。まりえは素直、恵美は大人なのでバトルにはならない。かといって意気投合するわけでもなく。

   恵美の幼なじみの左官工・井口(西島秀俊)もしかり。衝撃的な登場だったから期待してたのに、その後ちっとも出てこない。いっそ彼をめぐって恵美とまりえの三角関係なんてことに、なっちゃったりしないのかしらん。

文   ツキノ・ワグマ
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