ファンにはたまらん、二宮くんのコスプレ(山田太郎ものがたり)

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   二宮和也くんが学園の王子さまという設定に違和感が。どう見てもそういうキャラじゃないから、「王子なのにド貧乏」というギャップの面白さがイマイチなのだ。

   たとえば王子と聞いてすぐさま私の脳裏に浮かぶのは、及川ミッチーとか。彼が破れ障子の部屋でつくろい物してる姿なんて想像するだけで笑っちゃうけど、残念ながら二宮くん、ビンボーはまりすぎ。ま、その点にこだわらなければ、なかなか心温まる話なんだけどね。

   名門私立に通う山田太郎(二宮)は、成績優秀で見目麗しい学園一の人気者。だけど家は超ビンボー、放浪癖のある父(松岡充)と体の弱い母(菊池桃子)の代わりに6人の弟妹たちの面倒をみていた。興味半分で彼に近づくが、やがて彼との交流により孤独な心が癒されていく華道家元の御曹司、御村託也(櫻井翔)。太郎のことをお金持ちと思い込み、玉の輿を夢みる隆子(多部未華子)。この3人を中心にドラマは展開する。

   嵐のメンバー同士の共演に加え、メイド姿(足ほそーい)やら着ぐるみやら次々登場する二宮くんのコスプレ、ファンにはたまらんでしょうねえ。さらには弟妹たちのかわいいこと。こんな子らに「あんちゃん」と慕われたら、そりゃ頑張るしかない。太郎の奮闘ぶりが微笑ましい。

   なかでもグッときたのは「松阪牛争奪戦」の回。スーパーの安売り目玉商品である高級牛肉をゲットしようと、タイムセールスの達人主婦まりあ(柴田理恵)に弟子入りする太郎。

   第1話では太郎が喉から手が出るほど欲しかったコロッケを目の前で掻っさらっていったまりあだけど、彼の家族のことを知り、たった一つしかない肉を結局は譲ってしまう。そして、弟妹たちのために一度でいいからバーベキューをやってやりたい太郎の気持ちを察して、道具まで用意している託也。食べ物にめっぽう弱い私はここでウルッ。

   でも、周りの人たちでさえこんなに心を配ってくれるのに、太郎の両親はいったい何をしてるんでしょ。せっかく太郎がバイトで稼いできたお金を絵や洋服に使ってしまう経済観念のない母と、たまに帰ってきては友達を家に招き、少ない食事の取り分を減らしてしまうノーテンキな父。「金は借りるな、返せない」に続く山田家・家訓に付け加えてやってくれ「ムダ遣い厳禁、食糧第一!」と。

   それでも、家族を見つめる太郎の笑顔には、溢れんばかりのキラキラオーラ。あれ? これはひょっとして、「王子なのにビンボー」じゃなくて、「貧乏なのに幸福の王子」って話だったのか。

山田太郎ものがたり(TBS・金曜22時)
文   ツキノ・ワグマ
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