「プラネット・テラーinグラインドハウス」
ゾンビに足を食いちぎられたセクシー女優、機関銃を撃ちまくる

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   グラインドハウスとは、60~70年代の、床が零れたコーラでベタベタし、大麻の甘酸っぱい臭いが立ち込める、安っぽいB級映画を2~3本立てで上映する映画館のこと。この劇場の雰囲気をリバイバルさせようと、タランティーノとロドリゲスの仲良し両監督は考えた。だから映画タイトルの後に「グラインドハウス」と入っている。

(C) 2007 The Weinstein Company
(C) 2007 The Weinstein Company

   アメリカでの興行は両監督の指示通り2本続けて上映して、3時間を少しこぼれる長さに調整してある。しかしそのコンセプトも日本の配給会社に裏切られてバラバラの独立上映。だから先行する「デス・プルーフinグラインドハウス」の公開が終わっての上映だ。それなら2本の映画の間に挿入されている予告編や近所のレストランの不味そうな料理のスライド広告などの細工はどうなるのだ?

   舞台はテキサス。米軍部隊長マルドゥーン(ブルース・ウィリス)は科学者アビー(ナヴィーン・アンドリュース)と生物兵器の取引をしているうちに揉め、追い詰められたアビーは実験装置を破壊してしまう。漏れたガスが周囲の人たちをゾンビに変える。ゴーゴーダンサーのチェリー(ローズ・マッゴーワン)は、別れた恋人レイ(フレディ・ロドリゲス)と再会しドライブしている最中にゾンビに襲われ、片足を食いちぎられる。

   監督・脚本のロバート・ロドリゲスはアントニオ・バンデラスを世に出した「デスペラード」で注目され、「スパイキッズ」シリーズで波に乗った。彼のもう一つの得意ジャンルに恐怖映画がある。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」では盟友タランティーノをキャストして映画を作った。この「プラネット・テラーinグラインドハウス」は久しぶりのゾンビ映画で、町中の人たちがシッコ(感染者)になってチェリーやレイを襲撃するのを、ヘイグ保安官(マイケル・ビーン)などと力を合わせて防戦する。

   太ももも露わでセクシーなチェリーが、食いちぎられた片足に義足代わりの機関銃を装着。シッコの群れに飛び上がって掃射し、着地した地上で身体を回転させながら弾を撃ちつくすシーンはこの映画の見ものだ。飛び散る肉片、ドバーっと流れる真っ赤な血。タランティーノと共有するスプラッターは、これでもか、これでもかと観客に迫る。だが作品の出来から言ったら「デス・プルーフ」の方が優れている。

   チェリー役のローズ・マッゴーワンは「デス~」の前半のパム役でも出演している。保安官役のマイケル・ビーンは「ターミネーター」でシュワちゃんを悩ましたカイル役が懐かしい。レイのフレディ・ロドリゲスは「ボビー」に顔を出している若手だ。乱暴な将校に扮するブルース・ウィリスは無名の役者たちの中でのカメオ出演だ。

恵介
オススメ度: ★★☆☆☆
プラネット・テラーinグラインドハウス(PLANET TERROR)
監督・脚本:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マッゴーワン / フレディ・ロドリゲス / ジョシュ・ブローリン
公式サイト:http://www.planetterror.jp/planet_terror/pt.html
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