「天下り先」民営化拒否の国交省 折衝非公開の「非常識」

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   官僚による無駄遣いの温床、独立行政法人。これの整理合理化計画に向け、渡辺行革担当相が閣僚折衝を始めた。初日のきのう(3日)は厚生労働省と国土交通省だったが、大臣の資質がもろに見えて面白かった。

   スパモニは早くからこの独法に切り込んで、問題組織を特定していたから歯切れがいい。元気印の玉川徹のレポートだ。

   まず厚労省では、雇用能力開発機構が京都につくった「私のしごと館」。東京ドーム2つ分という広大な敷地にガラス張りの建物で、建設費581億円。若者向けの職業体験の場ということだが、年間70億円を投じてもなお毎年10億円の赤字なのだと。

   折衝の後、舛添厚労相は、「場合によっては民営化か廃止も。資金を回収できないよりは、いい形の利用もさぐる」といったが、渡辺行革相は「廃止。決まり」とニコニコ。

   玉川は「この建物は他に使いようがないから、負の遺産として『無駄遣い博物館』にでもしたら。それでも年間70億円が救われる」という。

   厚労省では、健康・栄養研究所も「他の独法と統合」(舛添)となったが、労働関係の2つについては、即答しなかった。

   これと対照的だったのが、国交省だ。まず冬柴大臣が折衝を非公開にしたうえ、民営化を拒否。冬柴氏は「国民の利益から申しあげた。なんでも民営化すればいいというものではない」と。

   最大の焦点は、都市再生機構(UR)だ。年間1000億円の補助金、職員の給与は官庁より20%高い、役員の半数が中央官庁からの天下り、という絵に描いたようなサンプルだ。

   渡辺大臣は「これは民間の仕事だと、こちらの言い分は全部いってきましたが、ゼロ回答だった」と。国交省では他に住宅金融支援機構があるが、ともに、譲らない構えで、いまのところ見事大臣を取り込んでいるらしい。

   若一光司は「審議会が廃止または民営化、あるいは統廃合の対象にあげた独法のかなりの部分をしめる国交省がゼロでは、どうしようもない」

   「このまま平行線だとどうなるんです?」と小木逸平。

   「まずは第1回戦で、渡辺大臣は2回、3回とやるといっている。とくにURは本丸中の本丸なので、最終的には総理の決裁になるかなと」と玉川はいう。

   若一は「有識者会議があげた団体の名前も伏せられてるでしょう」

   しかし玉川は「大臣折衝くらいはオープンにしてもらわないと。またこれ(UR)ができないようだったら、行政改革なんていえない」

   第1回戦、きょうは農水相というが、これまた抵抗勢力の牙城だ。またまた、大臣の資質がみられそうだ。

   

文   ヤンヤン
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