銃乱射容疑者「好青年」だった? 「目的」にも新たなナゾ

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   長崎・佐世保銃乱射事件の続報。スタジオの議論はもっぱら銃許可・規制のあり方を巡るああだこうだに終始した。一応事件前後の情報を整理してみせたが、ナゾは解明されるというよりますます深まった、という印象を持った。

苦情いってるのにおかしい

   事件当時現場にいた人たちの証言をもとに、コンピューター画像(?)を使って馬込政義容疑者がどう行動したかを再現した。これまでに報じられた内容だが、一連の「画」の動きとして見ると、あらためて疑問もわいた。

   「画」の動きとナレーションによると、馬込容疑者は銃をもってプールの周辺を反時計周りに回る。子どもたちを逃がそうとする被害者の水泳インストラクター倉本舞衣さんを追いかけているように見える。部屋の中に逃げた倉本さんを「先回りする形」で事務室前で馬込容疑者が待ち構える。その事務室前でもう1人の犠牲者で元同級生の藤本勇司さんと「出くわし」、藤本さんを撃った。さらに事務室に入り倉本さんを背後から射殺した。

   この映像とナレーションだけから判断すると、馬込容疑者から事前にプールが見えるギャラリーで待つように言われたとされる藤本さんは、「偶然」被害にあったようにも見える。勿論、はっきりしない部分が多すぎるため速断は禁物だし、番組もそう断じている訳ではない。

   もう1つのナゾは馬込容疑者の事件前の状態だ。現在前面に出ているのは、次のような側面だ。近所の人が、馬込容疑者の不審な行動から銃保持を許可されていることに対し警察へ不安を訴えたが、警察は相手にしなかったと批判が出ている。「なぜあんな変な人に銃を」ということだ。

   しかし、番組が報告したのは事件の約1カ月前に地元の防犯ショップの就職面接に馬込容疑者が「合格」した事実だった。もっとも10日間で退職しその3週間後に事件を起こすことになる。しかし、番組ナレーションは、この就職面接で採用担当だった人が「好青年だった」という印象をもって採用を決めたと説明した。

   加藤浩次は、「(近くの住人が)苦情いってるのにおかしい」と警察を批判した。しかし、コトはそう単純ではないかもしれない。

文   赤坂和郎 | 似顔絵 池田マコト
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