「不安」の取り除き方 アニメ作家がいい先生役

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   NHKの「課外授業ようこそ先輩」でアニメーション作家の山村浩二が先生役の回を見た。これが面白かったし、子どもたちののびのびした姿に何かほっとしたな。

   山村は「頭山」って作品なんかで色々賞を取ってる人。今回、名古屋の鳴海小学校の6年生を教えた。プールへ連れて行くなどし子どもたちに「水」を観察するよう伝えた。次に子どもたちが不安に感じていることを作文に書かせ、最後に自分の不安を水にたとえて何枚かの絵にしなさい、という課題を出した。なかなか難しい問題だよね。

   子どもの絵を見ると、虫歯の痛みをだんだんお湯が沸騰するヤカンに例えたものがあって微笑ましかった。なかなか楽しい発想だ。引越しして友達がいなくなるけどまた新しい学校で新しい友達ができるのを、自分を魚に例えて表現している子もいた。新しい友達は亀とかで出てくるんだ。

   山村がいい先生役だな、と感じたのは、頭ごなしに自分のやり方を押し付けるのではなく、山村も「子どもには難しかったかな」と悩みながら子どもと一緒に考えようとしていたからだ。水がはじける描写がうまくいかない子と一緒に水道の蛇口付近へ行き、水しぶきがあがる様子を共に観察する、こんな光景は山村の誠実さがにじんでるな、と思った。

   創造、クリエートの世界では観察することはとても大切だ。子どもたちに水の観察だけでなく、不安感を作文に書くことを山村が求めたのは、心の観察もしてほしかったからだろう。そして子どもたちは観察を通じて、実にのびのびと楽しそうに絵に取り組んでいた。山村自身も子どものころ、観察することでいろんな不安を和らげていたそうだ。

      偽の国の 宝となれや 子どもの目

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