バカ親に「殺されない」方法 「要求はつき返せ!」
2002年、埼玉県狭山市の保育所の女性所長が焼身自殺した。保育児童の両親とのトラブルからだったが、このほどこれが「公務災害の認定」を受けた。いわゆるモンスターペアレントのいじめに近いプレッシャーが自殺と関係ありと認められたのだった。
ことの起こりは01年11月、保育児2人が喧嘩をして、1人が軽いけがをした。するとその子の両親が所長に対して、4カ月にわたって
・うちの息子を所長がつきっきりで保育しろ
・絶対に目を離すな
・ひっかき傷の責任をとれ
などと責め続け、所長は心労から夜も眠れず血尿がでたり、周囲に「死にたい」ともらしたりするような状況になっていた。両親はさらに市に内容証明つきの手紙を送って、「所長はごうまんだ」と非難した。所長が自殺したのは、その6日後だった。
残した遺書の中で所長は「この夫婦の言動とやりとりはプライドの保てない4カ月だった。この2人(児童の両親)だけが謝らない」と書いていたため、所長の遺族が、公務災害の認定を求めていたが、曲折を経て、所長の精神疾患と自殺の因果関係が認められた。
教育委員でもある木場弘子は、「教委にメールして教師を非難するようなことがふえている。つきっきりで保育するのは無理」
山口一臣は、「保育所にあずけるということは、リスクも受け入れないといけない」
遺族はいまのところ、訴訟などは考えていないというが、大谷昭宏は「できないことをいってきた時点で、行政が『それはできません。だからお引き取りください』といわなくてはいけない。それをいわないからズルズルとなった」と指摘した。
まったくだ。給食費を払わない親の問題なんか見ていても、学校や行政が妙に萎縮しているのはなぜなのだろう。いうべきことはいわないといけない。
赤江珠緒は、「親と先生が対立するなんて不幸なことですよね」という。
要はコミュニケーションの能力か。