会見欠席の船場吉兆女将 腹話術に次ぐ意思伝達法は?
8億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請した「船場吉兆」の社長にあの「ささやき女将」が就くという。食品偽装のお詫び会見で、消費者へ謝るよりも先に、亡くなった創業者の父親に「死んでもきっと叱られます。申し訳ありません」とまず謝り、それから消費者へ向けて「すませんでした」と泣いて?見せた直後に何事もなかったような顔に戻ったと思うと、答えに詰まる取締役の息子に「アタマが真っ白で」とか「責任逃れの発言をしてしまいました」と隣で指示をささやき続けたセッチー(和泉元彌の母、節子)似の例の女将である。あの会見映像は繰り返し放映され、目に焼きつけられた。
町の世論はさすがにキビシイ。ほとんどが「経営陣を一新して別な人を選ぶべき」。
1月16日の会見に新期社長の姿はなく、代理人の弁明のみ。
「息子さんへのコソコソ話ばかりがクローズアップされているのでと会見を欠席しました。従業員の求心力を保つために社長に残ってもらう必要があった」
これでは大方の納得は得られまい。スタジオも批判の声が圧倒的。
「コソコソ話だけが取りあげられて欠席というのは逆でしょう。出てきてちゃんと説明しなきゃ」(加藤浩次)
「操り人形の息子だけでなく従業員にも女将が指示を出していたことも考えられる。そのへんもキチンとしゃべらないとダメ」(テリー)
再生コンサルタントでもある石丸幸人弁護士は、「民事再生法の適用を選んだ理由は経営権が創業者一族に残る可能性があるということ。でも、それでは改善したというアピールは難しい」という。
空気を読めない「船場の女将」にこうした大声は届くのだろうか。