「中国内混入」中国が否定 捜査結果?「政治結果」?
あ、やっぱり中国だ――そう思った人は多いのではないか。冷凍ギョーザへの農薬混入事件で、中国・公安当局がきのう(2月28日)会見して、「製造過程で混入した者はいなかった。メタミドホスは包装の外側から内部に浸透することがわかった」と、日本での混入を示唆したのだ。
吉村博人警察庁長官は会見で「資料は提供している」と不快感を表明したが、もうひとつ、発表の前日まで警察庁の次長が捜査協力で訪中していたのに何もいわず、いきなりの発表--というのも、腹に据えかねたらしい。
中国側の発表(公安省刑事偵査局・余新民副局長)では、「55人の工場従業員を調べたが、毒物を混入する可能性のあるものはいなかった。工場への持ち込みも困難」。つまりは日本だと?
次に「マイナス18度で実験をしたら、メタミドホスは袋の外側から内部に浸透することがわかった」と。これも、混入は日本だといってるようなものだが、日本の専門家は「入るはずがない」と否定する。だいいち、日本にはメタミドホスがない。
また、会見で余副局長は「日本側は、現場検証、物的証拠の提示、検査の要求を拒み、説明もしなかったし調査もゆるさなかったのは遺憾」と日本の捜査当局への不満を述べた。前述の吉村警察庁長官の会見は、これらを否定したものだ。
問題の背景には、労働契約法の施行に伴う「うらみ」もあるといわれる。同法は10年以上の勤務が終身雇用になるというものだが、施行前に大量の解雇があった。日本のテレビの取材に、元従業員が「殺虫剤はだれでも持ち込める」といっていた。
が、会見ではこうしたことへの言及はなかった。
「なんでこんな子どもの喧嘩みたいなことになっちゃうの?」とみのもんた。
杉尾秀哉は、「中国の国内向けの発表なのではないか」という。
確かにありうる。しかし、発表である以上、日本にも伝わる。その結果は「中国人は、政治と科学の区別もつかないのか」とならざるをえない。
みのは、「中国政府の見解でしょう」
浅野史郎は「捜査当局同士がいがみあっていたら、どっちにとってもマイナス」
みのは「メタミドホスは中国では未だに売られているんでしょう。(業者は)仕入れた以上、売り切れるまで売るといってるんだから」
一部の生協は、当面中国製品を扱わないことを決めた。国産の素材を使えば値段は高くなるが、それでも消費者にはいいという判断だろう。日本が買わなくなったら、中国もわかるのだろうが、その結果、反日感情だけが高まったりするのではかなわない。
中国人がいっていた。「死んでも責任を認めないのが、中国の文化だ」と。そんな文化は、中国人同士でやってくれ。