2024年 4月 26日 (金)

石丸幸人「なぜ起訴したのか疑問」 

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   鳩山法相に言わせても、このケースは冤罪になるのではないか。

キーワードは代用監獄

   4年前、実兄の古賀俊一さん(当時58才)を殺し、放火したとして逮捕された片岸みつ子被告(60)に、無罪の判決が出たのである。物証も自白もなく、同房女性A子(25)の証言のみが検察側の有罪根拠だったという。しかも、このA子が「警察のスパイ」と見られかねない不審な行動をとっていた。そのあたりを、井口成人リポーターがくわしく説明してみせる。

   ▽ 被告とA子は2つの警察署で、81日間も同じ留置場にいた。ふつう、こんなことはあまりなく不自然だという。
   ▽ 検察側は、被告がA子に書いて渡した「殺害したことを認めます」というメモを裁判の資料として提出している。が、これは心理テスト遊びで書かされたもの、と弁護側は主張。
   ▽ A子は覚せい剤を使用するなど2度、少年院に入っている。また車上荒しをし、素行面で問題がある。「すぐウソをつく」という知り合いの証言もある。
   ▽ 「きのうの夜、被告から聞いた」と警察に話すなど、進んで協力している。
   ▽ 余罪が8件もあるのに1件だけ立件され、執行猶予で釈放されている

   とまあ、実にあやしいのである。

   鳥越俊太郎「判決のキーワードは"代用監獄"。判決は『代用監獄を犯罪捜査に乱用、捜査手法としての相当性を欠く』としている。警察はここに容疑者を拘束して心身をコントロールできる。裁判所は今回、代用監獄でA子が聞きだしたことの証拠能力を取り上げなかった。代用監獄が不適切だと指摘したのだ」

   石丸幸人「スパイを利用する手は、松山事件がよい例で、違法で使えないのになぜ起訴したのか疑問だ」

   鳥越「真犯人を取り逃がしているのが、いちばんの問題」

   井口が紹介した検察のコメント「本庁及び上級庁と協議の上、適切に対応したい」。

   石丸「証拠能力からいって有罪はムリだし、控訴するのはムリ」

   はじめからムリ筋の裁判だったのだろう。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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