カラス飼うのは「勝手でしょ」

印刷

   午前5時半、男がひとり家から出てきた。早朝の出勤? ただ、ちょっと異様なのは、男の回りを飛ぶおびただしいカラス。男が道を曲がるとカラスも寄り添うように曲がった。

ちょっと頑なに

   『スパモニ』は、東京・中野の住宅街で毎日繰り返されるカラス騒動を追った。題して「なぜカラスに餌やるの」。

   住宅街の一軒の家の前。道路一面にカラスの白い糞がこびりついている。空を見上げるとテレビのアンテナ、電線、屋根にカラス、カラス、カラス。

   この家の夫婦が10年ほど前から、豚の脂身、ドッグフードなどをやり、カラスの餌付けしているのだという。よその家の塀の上にも豚肉の塊を置いたことがあるらしい。

   当然、カラスによる被害も甚大。「子どもが頭を口ばしで突かれケガをした」「糞をペチャと落とされるので、犬の散歩をするのに電線の下を歩かせられないの」。さらにはテレビアンテナを壊される受信障害、安眠妨害……で今や我慢の限界のようだ。

   困った近隣住民が署名運動を行い行政に提出したが、カラスの餌付けを禁止する条例はなく、「餌をやらないで下さい」というチラシを住宅の塀に張るのが精一杯。

   そこで『スパモニ』取材班が餌付けをする夫婦の家を訪れ、門の外から「カラスに餌をやる理由って何かあるんですカ~」。答えは、何かを叩く「ガン、ガン」の音にまじって、犬の「ワン、ワン」。結局、門前払い。

   以前、この夫婦が住民に話した理由?は「犬猫に餌をやっているのに、なぜカラスはダメなの」とか。

   カラス博士で有名な宇都宮大学の杉田昭栄教授は「カラスは野生の動物で餌をとることが仕事。そこに人の手が加わるとバランスが崩れる。結果、人の生活にさまざま問題を起こす」と、犬や猫との違いを説明する。

   ところが、京都造形芸術大学教授の寺脇研は「バランスとおっしゃるが、もともとのバランス、罠をかけたり、駆除したり、開発からゴミの出し方までトータルのバランスを考えないと」と発言した。

   しかし、そこまで問題を広げては、飛躍し過ぎ。とりあえずは「ちょっと頑(かたく)なになっている」(赤江キャスター)夫婦の餌付けを止めさせるのが緊急の課題では。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中