エレーヌ絶賛「世界一」スクランブルエッグ テリー疑いの目
ニューヨーク・タイムズが「世界一の朝食をつくる男」と書いたとかーーホントかよ。
鎌倉・七里ヶ浜にこのほどオープンした「bills」のオーナー・シェフ、ビル・グレンジャーが、その人。オーストラリアでの名声をひっさげて、日本上陸となったのだが、ともかく行列、行列……みんな口をそろえて「やわらかい」「ふわふわ感」というのが、スクランブルエッグだ。
「スッキリ」は開店前から、密着取材。とくにビルが日本人スタッフをトレーニングするところをしっかり見せた。いわく、「肉をぱさつかせない」「シンプルが一番」
メニューは30種。チキン・シュニッツェル、コーン・フリッター、チェリートマト・リコッタなどどれも独特のつくりだが、基本は素材を生かすことらしい。とくにスクランブルエッグ、そのレシピを惜しげもなく公開した。
卵2個、生クリーム1/3カップ、バター10グラム、塩少々。ただし、卵は有機農法ものに限る。でないとふわふわにならないのだという。
「簡単なんだ」といいながら、卵、生クリーム、塩をボールで混ぜ合わせる。「混ぜすぎないように、滑らかに」。そして、熱いフライパンにバターを溶かし、溶いた卵を流し込む。火加減はやや強め。「ここからが重要」とビルがいう。
「フライパンをにらんではいけない。後にさがってリラックス。コーヒーを飲んだりしてパンを放っておく」。そして20秒ほどたったら、へらで外側から内側へゆっくりとかき回していく。「ゆっくりかき混ぜるとクリームが溶けだします」。半熟状態で皿にうつせば「世界一のふわふわ卵のできあがり」。
で、初日にやってきたのが、「スッキリ」でいちばんの食いしん坊、葉山エレーヌ。ビル自らのサーブでまず、ふわふわ卵をぱくり。「うーん、Amazing!」「口の中でアワみたいにすぐ消えちゃうんですよね」
次がリコッタ・パンケーキ。「軟らかい。うそー。ほとんど雲みたい」と口に入れたら、「何だろうこれ。天国みたい。全然歯の意味がない」「おいしい。とまんなーい」
で、スタジオにもスクランブルエッグが持ち込まれた。加藤浩次は「わ、うまいねー」
エレーヌは「加藤さん、スクランブルなんてそんなに違いはないだろうって」
「そんなこといってませんよ。海見ながら食べたら最高でしょうね」(加藤)
テリーは「わたしは卵焼き屋のせがれですから」と、疑わしそうにしていたが、「外国の味だね。同じ食べ物でも」
エレーヌが元気に、「みなさまもよろしかったらどうぞ」。彼女のお皿はとっくに空だった。