平家物語ゆかりの寺火災 「京都消防」が示した力

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   平清盛の娘で、高倉天皇の皇后、安徳天皇の母だった建礼門院ゆかりの寺、長楽寺(京都市東山区)の所蔵庫が5月7日午後、炎上した。

それが実ったのですね

   所蔵庫には、時宗の開祖、一遍上人の像など国の重要文化財7体が収められていたが、消防署員によって運び出され無事だった。

   原因は調査中だが、住職が午前中、所蔵庫脇の焼却炉で落ち葉を集めて燃やしていたという。7日の京都市は乾燥注意報が出ており、焼却炉の火が飛び火した可能性もある。

   ただ重要文化財が焼けずに済んだのは不幸中の幸い。

   ジャーナリストの鳥越俊太郎によると、「京都の消防署は、日頃から手あたりしだい運び出す訓練をしており、それが実ったのですね」と。

   この寺は、壇の浦の戦いに敗れて入水した建礼門院が助かり、出家したところ。その後、女院は大原の寂光院に身を隠すが、2000年にこの寂光院は不審火で全焼している。

   この寂光院を訪れた後白河法皇に、女院が涙ながらに回想する「六道之沙汰」は平家物語「灌頂の巻」の中心だが、2度の火災は焦熱地獄のなかの女院を連想させ、哀れを感じる。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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