2018年 7月 22日 (日)

仲里依紗が魅せる 半乳と勝負の世界(ハチワンダイバー)

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   私は全然将棋を知らない。でも面白い。「おっ、何だ何だ、これは!」って感じ。将棋というかなりシブイ世界をここまで派手に見せてくれるとは。

   以前働いていた会社に、将棋指しのおじさんがいた。「将棋は格闘技だ」と言ってたっけ。午後になると、いつもいなくなった。「アウトローの世界がある」とも言っていたが、そうか、こういう「真剣師」の集まる場所に行ってたんだな。

   菅田健太郎(溝端淳平)はプロ棋士になる夢破れ、他に出来ることもなく賭け将棋で糊口をしのいでいる。賭け将棋で食っている人を「真剣師」というらしい。

   腕自慢の素人相手に、最初は少ない賭け金で勝たせ、のめり込ませて賭け金を吊り上げたところで勝つという手口も出てくる。子どもの頃から将棋に勝つことだけを考えて生きてきた菅田が、食うために初めて「負けた」日。「俺は将棋を汚してしまった。堕ちてしまった」と汚いアパートの一室で身をよじって泣くシーンでは、こっちもジーン。

   相手を捜す菅田は、どんな勝負でも受けて立つという「アキバの受け師」の話を耳にする。訪ねあてた「受け師」はなんと若い女・中静そよ(仲里依紗)だった。黒縁のめがねにひっつめ髪だが、胸はやけに立派だ。しかもすばらしく強い。当然勝つつもりの菅田だったが、簡単に負けてしまう。

   やっと気を取り直した菅田は、部屋を掃除して勉強し直そうと掃除サービスを頼む。やってきたのは胸が半分ハミ出たメイド姿の可愛い子。こんな格好でひとりで部屋にやって来るお掃除の人なんて、ホントにいたらかなりアヤシイよね。じつはこのメイド、受け師のそよだった。仲里依紗の、無愛想な受け師とニッコリ可愛いメイドの落差も、このドラマの見所のようだ。

   菅田はそよに導かれ、よりディープな真剣師の世界に入っていく。そして20万を賭けた勝負。追いつめられた菅田が到達したのが、9×9=81マスの将棋盤の中にダイブして(もちろんイメージね)駒の動きを読み切るというワザ。それから菅田は「ハチワンダイバー」と名乗るわけだ。

   毎回、とんでもない対戦相手が登場し、火花散る「大格闘」を繰り広げる。姜暢雄や大杉漣、劇団ひとりといったクセのある役者が、楽しんで狂気を演じている。賭けるものはだんだんエスカレートしていく。1000万→そよのオッパイをもむ(これってどうなのよ)→人生……。また、「棒金」とか「穴熊」とかの戦法も出てくるので、知っている人は楽しめるだろう。

   あのおじさんは、将棋と酒に魅入られたように、早死にしてしまった。

   ※ハチワンダイバー フジテレビ系 土曜日夜11時10分~

文   カモノ・ハシ
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