2018年 7月 19日 (木)

「SF技術」でCO2「退治」 日本の力は…

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   最近の地球温暖化と二酸化炭素削減をめぐる世界の動きは急激で、クローズアップ現代の報道に驚くことも多い。今回の「二酸化炭素を回収せよ ~切り札となるか 地下貯蔵~」もそのひとつだった。

「ゴミ埋め立て」と同じ?

   番組が取り上げたのは、CO2削減の効果的な手段として注目される「CCS」。工場などから出るCO2が大気に放出される前に集めておき、地下千数百メートル級の固い岩盤の下、ガス田や石油がある(あった)ような所に送り込み、封じ込める。スケールは大きいが、基本的なコンセプトはゴミの埋め立てなんかと、さほど変わらない感じだ。

   長期的には太陽光や風力といった再利用可能なエネルギーや原子力、省エネ化を進めて、石油・石炭の化石燃料からの脱却を図らなければいけないが、それまでの「つなぎの技術」として期待されているという。

   番組によると、日本は二酸化炭素の回収技術に早くから取り組んでるそうだ。実際に地下に貯蔵する実験も8年前から新潟県の長岡で行われている。すでに1万トンが地中に埋め込まれた。経産省によれば、2020年ごろには商用化され、各地で二酸化炭素が地中に埋め込まれる見通しだという。

   スタジオゲストの藤井康正・東京大学大学院教授によれば、CCSのアイデア自体は目新しいものではない。「1970年代に提案され、その後はSFのように捉えられていたが、近年のCO2問題への関心の高まりにともなって、急に現実味を帯びてきた」

   「かつては企業も二酸化炭素が廃棄物だと捉えてなかったですからね」と国谷裕子キャスター。そんなCO2も、いまでは「有効利用が難しい、最大最悪の廃棄物」(藤井)。国内の年間排出量13億トンは、産業廃棄物の2倍以上だといった説明がされる。

   誰も気にとめてなかったのに、今では立派な悪党。その変化には目を見張るものがある。この番組に限ってみても、登場する度にどんどん凶悪な存在になっていくようだ。

ボンド柳生

<メモ:CCS>

Carbon dioxide Capture and Storageの略。Carbon dioxide(二酸化炭素)を回収し、地中・海中に収めること。Storageには「貯留」という言葉がよく当てられるようだが、番組は「貯蔵」で統一していた。

*NHKクローズアップ現代(2008年6月24日放送)

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