謝罪姿勢を「偽装」? テリー「最低の会見」
<テレビウォッチ>初め神妙、なかニコニコ、終わりは逆切れ。飛騨牛の表示偽装で従業員に責任をなすりつけていた食肉卸小売業「丸明」の吉田明一社長(65)が6月26日、何ともおかしな謝罪会見を行った。
『スッキリ!!』は、その模様を「笑顔で謝罪会見です」と取り上げた。
「はっきり申しあげます。偽装はしていません。肉の成形は工場長が1人でやっていたんです」と、偽装を従業員になすりつけていた吉田社長が、記者団の前に現れたのは3日ぶり。
冒頭、吉田社長は下を向いたまま「責任は私にあります。申し訳ありません」と。
神妙に謝罪したまでは、上々の滑り出し?だったのだが、記者が質問に入ると……
「(偽装を)従業員になすりつけたことについては?」に「申し訳ありませんでした」。
「謝るだけでなく、説明が必要では?」にも「申し訳ないです」
「社長の指示で(従業員は )仕方なくやったのか?」でも「申し訳ない」
「飛騨牛で売れと言ったのか、言わなかったのか?」には「それは解釈のしようでございます」
バカにしてるとしか言いようのない展開の会見。
これはいかんと思ったのか、隣に座っていた入社1か月足らずの広報担当という社長の甥が「単語の数が増えると理解できないので、なるたけ区切って質問していただけますか」と助け舟?
これに気分が和らいだのか、急にニコニコ顔になった吉田社長は「(飛騨牛の)3等級が2等級に見えるものもあれば、2等級が3等級に見えるものもある」などと言いぬけの熱弁。
この後、記者団から「そういうことを聴いているのではないのですが」に逆切れした社長が「じゃー、これで終わりにします」。
テリー伊藤が「最低の記者会見。取りあえず頭下げておこうと……」。呼応してさかもと未明も「この一家が係わっている以上、この会社はもうダメ」。
一方、弁護士の八代英輝は「今回、分ったことは、JAS法はザルなんですよ。偽装がわかり、止めなさいという『命令』があってはじめて罰則が適用されるんです。新しい消費者保護法を作らないとダメですよ」と。