2024年 5月 8日 (水)

事件現場のレポーター 邪魔じゃないか

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   <テレビウォッチ> 千葉・東金できのう(9月21日)の白昼、5歳の女児が殺され、全裸で路上に放置されているのが見つかった。赤江珠緒が、「嫌な事件です。不審者の目撃情報があったそうですが」という。

   レポーターの立花裕人が、警戒線のところまでドタバタと走って、「あそこに……」と現場を指さしてみせたが、今のところは何もわからない。

   それよりもこの日の番組をひっかきまわしたのは、9月18日福岡であった小1男児(6)殺害事件だった。なんと母親が殺人容疑で逮捕され、本人も認めているという。

   総裁選・総選挙の話の途中で、「間もなく逮捕する予定です」と割ってはいる。ところが警察前からのレポートは、ニュース原稿とほとんど同じで、なんともしまらない。

   そして、事件現場の公園から別のレポート。ビデオ、地図、イラストを並べての解説。母親の富石薫容疑者(35)に何があったのか。告別式での表情。知人や公園で探し回った人たちの証言。わかったのは、休職中で学童保育に出せなかったこと、育児に悩んでいたらしいこと。

   こんな頼りないデータで、コメントを求められてもゲストだって困るだろう。そこへまた、「母親が警察に入りました」「間もなく逮捕されます」

   続いて千葉の事件になって、そのあとの「男と女の事件簿」の最中に、とうとう「逮捕されましたぁ」。そしてまた、現場からの舌足らずのレポートだ。見ているだけでげんなりする。

   カメラの前を歩いて見せたり走ったり、しゃべっているレポーターをカメラがぐるり回ってみせたり、なんとか臨場感を出そうとしているのだろうが、とくにきわどい現場では、レポーターの顔なんかより現場を的確にとらえた絵が見たい。ときには「邪魔だ」とどなりたくなることすらある。

   そしてスタジオでは現地の見取り図と、ラベルを剥がすと現れる文字や記号……何とかならないのかこのワンパターン。おまけに取材が浅くて、ゲストが何か聞いても答えられないこともある。

   だれも疑問を持たないのだろうか。取材過程を絵にしちゃったら、取材が浅くなるのは当然なのだが。

文   ヤンヤン
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