2018年 7月 20日 (金)

「タンポポの異変」と体調不良の関係

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   <テレビウォッチ> 元気レポーターの玉川徹が、「6年かけて、ひとつの結論が出ました」という。植物の奇形が各地で多発している、その原因がわかったというのだ。

よく5年間やったね

   最初は2002年6月、神奈川県で奇形があるというので、玉川が現地へいった。ディジーの茎が平べったくなっている。それも1本や2本ではない。これは「帯化」といわれる奇形で、自然界での発生率は100万本に1本といわれるものだった。

   番組で呼びかけたところ、同様の例が北海道から熊本まであることがわかった。北海道はとくに奇異だった。タンポポなどの「帯化」がいたるところにあり、それも札幌、旭川、室蘭など都市部の、公園や道路脇など人間生活と隣り合わせの場所ばかりだった。

   専門家はその時点で、放射線か化学物質、とみた。

   そんななか、洞爺湖近辺の住民から、奇形植物に囲まれた家という情報が寄せられた。家を新築したのだが、夫婦共に体調不良になり、「化学物質過敏症」と診断された。室内外の調度を調べたがわからない。

   そのうち庭の芝生の一部だけが枯れてきた。調べてみると、クローバーやタンポポに奇形がみつかり、それも20株に1株という高い割合だった。しかし、原因は不明。夫婦は結局、家を出ざるをえなかった。

   翌年6月、スパモニはここで土を採取して、専門機関に分析を依頼した。残留農薬はなかったが、植物奇形のある場所とない場所とで、いちじるしく違う数値を示す物質があった。これをさらに帝京科学大に特定を依頼して、物質が「リン酸トリス」であることがわかった。

   自然界にはない化学物質で、カーテンなどの難燃剤として使われていた。過敏症の原因であることはこれでわかったが、植物奇形との関係は、浮き草を使った実験でも確かめられなかった。

   それから5年、帝京科学大の別府敏夫教授から「サクラソウで帯化奇形がみとめられた」と連絡があった。あらためて北海道の例を調べてみると、宅地の造成で建築廃材が使われていたこともわかった。6年たって全てがつながったわけだ。

   別府教授らは、タンポポなど奇形植物の遺伝子を調べた結果、敏感な種類という共通点があることがわかり、敏感なサクラソウで試みた結果、奇形が発生したのだという。ただし、別府教授は「リン酸トリスだけじゃない」という。

   赤江珠緒が「タンポポが教えてくれた」

   落合恵子も、「レイチェル・カーソンの『沈黙の春』も、毎年来るコマドリがこなくなった、という手紙から始まった。自然界の警告だった」

   鳥越俊太郎は、「帝京科学大も、よく5年間やったね」と感心しきり。

   玉川はそこで、こうした異常(奇形植物、異常な生き物、異常な自然現象)があったら、教えて下さいと呼びかけた。

   動植物の異常が、大きな異変への警告であった例は多い。環境ホルモンも、すでにわかっている事柄を並べ直して導き出した結論だった。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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