公立病院「休止」 「次」は出るか

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   <テレビウォッチ>9月末で全診療が終わる千葉県・銚子市立総合病院。今日(9月26日)15時、残る190人の医師、看護師に整理解雇が発令される。

発想から変えなければ

   『朝ズバッ!』が「ほっとけない!」と、番組の『トリ』で取り上げた。

   昭和25年(1950年)以来、地域医療の中核を担ってきた病院の閉鎖。その影響は大きい。

   同病院で内科、神経科、整形外科と、3つの診療科で治療を受けていた浅野明(90)は、通院最後の昨日、宛先のない3通の紹介状と余分に貰った薬を手に病院を後にした。

   これからは別々の病院に通うことになるが、どこに通うかは「自分で探し選びなさい」というわけだ。「タクシー代もばかにならない……」と寂しそう。

   また、昨日はストレッチャーに乗せられた最後の入院患者が病院を後にした。

   病院の玄関先でこの最後の入院患者をじっと見送っていたのが岡野俊昭市長。市長が病院を訪れたのはこの日が初めてというのだが、見送った後病院内に入らず足早に去って行った。

   病院関係者は「なぜ中に入って一言挨拶してくれなかったのか……」と憤る。

   その市長は「最大の問題は、国の制度に勝てなかったということです」という。

   引き金になったその制度とは新臨床研修制度。研修先の病院を医師が自由に選択できるようになった結果、大都市に集中。医局のスタッフが不足した医大が、派遣していた医師を引き上げたからだ。

   司会のみのが「苦しんでいる市長の気持ちは分かります」と同情するが、いまや全国の公立病院の7割が赤字に喘いでおり、一銚子市だけの問題ではなくなっている。

   行政が地域住民の発するSOSに答えられなくなりつつあり、前宮城県知事の浅野史郎も「第2、第3の同じようなケースが出てくるのが心配です」と。

   またTBS解説委員の杉尾秀哉が「右肩下がりの時代になって久しいのに、あらゆるシステムがついていけなくなっている。医療、福祉、政治もそう。発想から変えなければ……」と。

   その政治を変えるのか、今まで通りで行くのか、国民は間もなくその「選択」を迫られる。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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