子どもをダシに使うな! イモ畑めぐる攻防の「正義」

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   <テレビウォッチ> 大阪・門真市できのう(10月16日)、保育園児が作っていたイモ畑が、大阪府の行政代執行で強制収用された。高速道路の建設予定地だが、地主の保育園理事は売り渡しを拒否。裁判にまでなっていた。園児たちは二重の被害者?

かわいそうだよね

   代執行が始まると、阻止しようとする理事や父兄と府職員ともみあいになった。

   「ちょっと待ってぇな」「子どもが育てたやつやで」「2週間後まで待って」「子どもたちの畑ねんから」

   園児たちも、イモ畑が掘り返されるのを涙を流して見守っていた。

   この北巣本保育園では19年前から、この土地で園児の野菜作りをやってきた。ピーマン、ナス、トマト、四季折々の野菜を実際に育て、それを自分たちで調理して食べる。すばらしい食育。今の時期はナス、ネギ、サツマイモだ。2週間後のイモ堀交流会で食べるはずだった。

   騒動になったのは5年前、隣接する国道の渋滞解消のために、京都市と門真市を結ぶ第2京阪道路(高速道路)の建設が決まった。子どもたちの畑の一部、770平米がこれにひっかかった。

   しかし、地主の理事は売り渡しを拒否。3月大阪府は強制収用を決めたが、保育圓側はこの執行停止を申し立てた。大阪地裁は「食育活動は他の代替地でも可能」として棄却、現在も係争中で、10月30日に高裁の判断が出るところだった。

   約3時間で、イモもなにもかもなくなったが、橋下大阪府知事は、「2週間遅れると、6億から7億の通行量収入の損がでる。なんで2週間早く収穫してくれなかったのか」とにべもない。

   みのもんたは「成田でもそうだけど、なんで下手なんでしょうね、行政は」

   宮城県知事としてこの手の話を経験済みの浅野史郎は、「この計画自体を認めたくないというのが根っこにあるんでしょう。ま、イモ堀というのは目の前のことで子どもさんはかわいそうですが、それより背景の部分をひきずっている」という。「いや悩みますよ。画面見てると、やれやれとなかなか言いにくいね」

   強制収用はいつもそうなんだが、これは「子どもの畑」というので、注目度があがった形。

   スタジオにわざわざ、畑のミニチュアを持ち出してきたみのは、土の中からイモを取り出しながら、「子どもたちを楯にしてるようだから、子どもがかわいそうだよね」

   そう、2週間の問題でもないし、「子どもが」「子どもが」というのもひっかかる。それぞれに真剣なんだろうが、子どもをダシにしちゃいけない。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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