2024年 5月 5日 (日)

社長が「本業外投資」で失敗 「従業員クビ」当然か

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   <テレビウォッチ>日本の経営者も、経営理念などどこ吹く風、ドライに立振舞うアメリカの経営者に似てきた。

自分の保身ばかり

   JR品川駅前の、第1京浜国道沿いにある『京品ホテル』。明治時代の創業という老舗ホテルが、廃業→従業員130人の解雇で大揺れに揺れている。

   番組によると、このホテルを経営している京品実業の小林誠社長が、破綻した米リーマン・ブラザーズの子会社、「サンライズ・ファイナンス」からホテルを担保に60億円を借金。その返済を迫られて廃業となったらしい。

   「サンライズ・ファイナンス」は、リーマン破綻により民事再生法の適用を申請しており、小林社長は「サンライズとは、(ホテルを)がらんどうにして売却する約束をした」というのだ。

   現在、ホテルは2006年1億2000万円、07年8000万円の営業利益を出している。従業員側から言わせてもらえば、黒字経営なのは従業員の努力もあった、と言いたいところだろう。

   それが何故?? 従業員側の話では、小林社長の明確な説明はないが、ホテル経営とは別に、不動産投資などで「サンライズ・ファイナンス」に60億円の負債があり、そのツケがホテルに回ってきたらしい。

   従業員側は昨日(10月21日)、東京地裁に解雇撤廃の仮処分の申し立てを行う一方、レストランなどの自主営業を始めている。

   女優の高木美保は「社長の話を聞いていると、自分の保身ばかり。がらんどうにして売却しても困らないのでしょうね~」。

   タレントのデーブ・スペクターは模範的日本人のコメントを。「まったく人情味がない。本業は黒字でうまくいっているのに、老舗(の看板)を大事にしないで、リスクの高い投資をするなど無責任」と。

   こういう経営者に経営理念を言ってみてもはじまらないが、従業員も身構える時代になっているのだろう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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