2024年 4月 26日 (金)

日本の選挙・投票率 「盛り上がらない」は法律のせい?

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   <テレビウォッチ> 「初の黒人大統領が誕生するのか。その歴史的瞬間をあなたはどこで聞くのか」と、みのもんたが大仰にいうわけだ。放送時間が早い「朝ズバッ!」は、裁判とアメリカの夜のニュースには弱い。

結果がでるのは?

   今回の大統領選でも、一生懸命ワシントンやニューヨークを呼び出しても、「間もなく開票」 「日本時間の午前9時には締め切られ、大勢は早ければ昼ごろ」としか出てこない。

   「すると、『おもいっきり』(日テレ)の時間ですね」(笑い)。ニュースを読む蓮見孝之に、「第一報入ったらすぐ連絡ちょうだい」(笑い)。

   ただ、米国民の空気は前回、前々回とは明らかに違う。各地の投票所には長い列ができて、投票率も大きく伸びそうだという。驚くべきは期日前投票をした有権者が2000万人を超え、投票総数の3割に達するだろう、とのこと。しかも何時間も行列して。こんなことは過去になかった。

   投票を終えた人たちの声。「ブッシュみたいな政権がまた4年なんてゴメン」「マケインの人柄にかけた」「エキサイティングだ、ケネディー以来だね」「黒人大統領なんて……すばらしい」

   当のオバマ候補(民主)は、イリノイ州シカゴで、マケイン候補(共和)はアリゾナ州フェニックスで、それぞれ投票をすませた後、劣勢のマケイン候補はさらに演説会に回った。アメリカでは、当日の選挙運動もOKなのだ。

   なにしろ、東部で投票締め切り、開票になったとたんに数字は出始めるが、中部、西部はまだ投票が続いている。東西で時差が3時間あるから、遅く投票するカリフォルニアの人は東部各州の開票状況を知っている。当然投票に影響するはずだが、アメリカ人は平気だ。

   アメリカ大統領選挙は仕組みそのものが面白い。まず予備選で民主、共和両党が候補者を決め、それから本選挙。この間2年近くにわたって全米でお祭り騒ぎが繰り広げられる。そして今日の選挙では、1票でも多い方がその州の代議員を総取りする。

   日本人から見ると何ともばかばかしいような展開も多いのだが、それがアメリカ民主主義を支えているのも確かだ。

   「投票率が60%いくというのはすごいですよね」とみの。

   川戸恵子も、「長時間待って期日前投票なんて、日本では考えられない」

   与良正男が今回の関心の高さについて、「もともと政治に参加しようという土壌に加えて、インターネットや携帯での運動、アメリカは何やってもいいんですよ」。ひるがえって日本の選挙は、「あれやっちゃいけないこれもいけない、ありとあらゆる規制があって、(政治への)関心を持たせないようにしてるとしか思えない。公選法は考えなおさないといけない」と。

   「8時またぎ」の最後の時間帯に、「インディアナ州とケンタッキー州で開票が始まる」という一報が入った。開票が始まれば、テレビの出口調査の結果から、ナマの数字が出てくる。もうここへきて、情勢の分析をしても始まらない。

   ワシントンの播磨卓士支局長が、解説する。「インディアナは白人の労働者層が多いところで、この120年間に民主党候補が勝ったのは3回しかない。ここを落とすようだとマケイン氏に勝ち目はない」

   みのが腕時計を見ながら、「結果がでるのは?」「早ければ9時……」でプツン。放送が終わっちゃった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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